ボットネット
提供: セキュリティ
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ボットネット (Botnet) とは、サイバー犯罪者がトロイの木馬やマルウェア(悪意のあるプログラム)を使用して乗っ取った多数のゾンビコンピュータで構成されるネットワークです。
読み方
- ボットネット
- ぼっとねっと
- Botnet
- ぼっとねっと
概要
ボットネット関係の用語の定義は、以下の通りです。
- ボット
- コンピュータの不正な遠隔層さを可能にするマルウェアをボットと呼びます。
- ゾンビコンピュータ
- ボットとして機能するマルウェアに感染しているコンピュータです。
- ボットネット
- ボットに感染したコンピュータで構成されるネットワークをボットネットと呼びます。
ボットに感染したゾンビコンピュータ は、所有者が気づかないところで、犯罪の踏み台に利用されたり、情報漏えいの被害にあいます。
ボットは、標的型攻撃 (APT) でも中心的な役割を担っています。
ボット・ツールキットが 500ドル程度でオンライン販売されており、誰も手軽にボットを作り出すことができます。
ボットネットの感染数
2013年の チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ の報告によると、 インターネットに接続されているコンピュータのうち、最大4大に1台がボットに感染していると推測しています。チェックポイントの調査対象になった組織の63%で1件以上のボット感染が確認されています。
ボットネットの仕組み
ボットネット は、ボット と管理システムの C&Cサーバ (Command & Control) という 司令サーバで構成されています。 ボットは、C&Cサーバと通信します。
C&Cサーバの通信には、IRCやHTTP、ICMP、DNS、SMTP、SSL など幅広いプロトコルが使用されます。
70% の ボット は、 C&Cサーバ と2時間に1回以上の頻度で通信します。 平均21分間隔です。
C&Cサーバ の設置されている国は、米国が過半数を占めています。
- アメリカ
- ドイツ
- オランダ
- フランス
ボットに感染したコンピュータ
ボットは、以下の役割を果たします。
ボットネットのソフトウェア
ボットネット | 不正な活動 |
---|---|
Zeus | オンラインバンキングのクレデンシャルを盗取 |
SpyEye | オンラインバンキングのクレデンシャルを盗取 |
Sality | 自己拡散するウイルス |
Zwangi | 不正な広告メッセージをユーザに表示する |
Kuluoz | リモートから悪意のあるファイルを実行する |
Juasek | リモートから悪意のある活動(ファイルの検索、作成、削除など) |
Papras | 財務情報を窃取、リモートからのアクセス権を取得 |
関連項目
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