「フォールトトレランス」の版間の差分
提供: セキュリティ
| 行1: | 行1: | ||
| − | [[フォールトトレランス]] (fault tolerance) とは、システムに | + | [[フォールトトレランス]] (fault tolerance) とは、システムに'''障害'''が発生したときに、正常に動作を保ち続ける能力のことをいいます。 |
'''読み方''' | '''読み方''' | ||
| 行7: | 行7: | ||
== 概要 == | == 概要 == | ||
| − | |||
障害発生時の被害を最小限度に抑える能力です。 | 障害発生時の被害を最小限度に抑える能力です。 | ||
| − | + | 耐障害性、故障許容力 などと訳されます。 | |
故障が起きた際に、どれだけ耐えられるかを意味します。 | 故障が起きた際に、どれだけ耐えられるかを意味します。 | ||
| + | フォールトトレラント設計 の フォールトトレラントシステム では、以下の様な対障害性を高める構成にします。 | ||
| − | + | * ディスクのRAID構成 | |
| − | + | ||
| − | + | ||
| − | * | + | |
* [[ネットワークカード|ネットワークインターフェース]] の多重化 | * [[ネットワークカード|ネットワークインターフェース]] の多重化 | ||
* 電源装置 の多重化 | * 電源装置 の多重化 | ||
| 行25: | 行22: | ||
== RAID 構成 == | == RAID 構成 == | ||
| − | + | RAID を使用することで、[[フォールトトレランス]]性を向上できます。 | |
| − | パリティ情報 | + | パリティ情報 のあるRAID 5, 完全なコピーの RAID 1 です。 |
| − | + | ||
| − | + | ||
| − | + | ||
| + | RAID 構成であっても、ファイルの破損やファイルエラーを防止できません。 | ||
| + | 重要なデータのバックアップとしてRAID構成は使用すべきではありません。 | ||
== 無停電装置 == | == 無停電装置 == | ||
| − | + | 無停電電源装置 (UPS) とバッテリーバックアップを使用することで、[[フォールトトレランス]]性を向上できます。 | |
電力の供給が途絶えるとデータを損傷させる可能性があります。 | 電力の供給が途絶えるとデータを損傷させる可能性があります。 | ||
UPS は、短時間の停電に対する保護になります。 | UPS は、短時間の停電に対する保護になります。 | ||
| − | |||
== 関連項目 == | == 関連項目 == | ||
* [[可用性]] | * [[可用性]] | ||
* [[冗長化]] | * [[冗長化]] | ||
* [[フェイルセーフ]] | * [[フェイルセーフ]] | ||
| − | * | + | * フォールトトレラント設計 |
| − | * | + | * フォールトトレラントシステム |
* [[単一障害点]] | * [[単一障害点]] | ||
<!-- | <!-- | ||
vim: filetype=mediawiki | vim: filetype=mediawiki | ||
--> | --> | ||
2015年9月21日 (月) 23:43時点における最新版
フォールトトレランス (fault tolerance) とは、システムに障害が発生したときに、正常に動作を保ち続ける能力のことをいいます。
読み方
- フォールトトレランス
- ふぉーると とれらんす
- (fault tolerance)
- ふぉーると とれらんす
概要
障害発生時の被害を最小限度に抑える能力です。 耐障害性、故障許容力 などと訳されます。
故障が起きた際に、どれだけ耐えられるかを意味します。 フォールトトレラント設計 の フォールトトレラントシステム では、以下の様な対障害性を高める構成にします。
- ディスクのRAID構成
- ネットワークインターフェース の多重化
- 電源装置 の多重化
- 無停電電源装置の導入
- メモリのエラー検出機能
- データベース の マルチマスターレプリケーション
RAID 構成
RAID を使用することで、フォールトトレランス性を向上できます。 パリティ情報 のあるRAID 5, 完全なコピーの RAID 1 です。
RAID 構成であっても、ファイルの破損やファイルエラーを防止できません。 重要なデータのバックアップとしてRAID構成は使用すべきではありません。
無停電装置
無停電電源装置 (UPS) とバッテリーバックアップを使用することで、フォールトトレランス性を向上できます。 電力の供給が途絶えるとデータを損傷させる可能性があります。 UPS は、短時間の停電に対する保護になります。