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2013年12月25日 (水) 18:54時点における版
wget とは、HTTPなどのファイルをダウンロードするコマンドです。
読み方
- wget
目次
概要
wget
インストール
Ubuntu/Debianにインストールする場合
apt-get コマンドでインストールする場合です。
sudo apt-get install wget
FreeBSDにインストールする場合
ports コレクションからインストールする場合
cd /usr/ports/ftp/wget sudo make install clean
pkgコマンドでインストールする場合
sudo pkg install wget
portmasterコマンドでインストールする場合
sudo portmaster -y -d /usr/ports/ftp/wget
portinstallコマンドでインストールする場合
sudo portinstall /usr/ports/ftp/wget
使い方
コマンドラインオプション
wget -h GNU Wget 1.13.4, 非対話的ネットワーク転送ソフト 使い方: wget [オプション]... [URL]... 長いオプションで不可欠な引数は短いオプションでも不可欠です。 スタートアップ: -V, --version バージョン情報を表示して終了する -h, --help このヘルプを表示する -b, --background スタート後にバックグラウンドに移行する -e, --execute=COMMAND `.wgetrc'形式のコマンドを実行する ログと入力ファイル: -o, --output-file=FILE ログを FILE に出力する -a, --append-output=FILE メッセージを FILE に追記する -d, --debug デバッグ情報を表示する -q, --quiet 何も出力しない -v, --verbose 冗長な出力をする (デフォルト) -nv, --no-verbose 冗長ではなくする -i, --input-file=FILE FILE の中に指定された URL をダウンロードする -F, --force-html 入力ファイルを HTML として扱う -B, --base=URL HTML で入力されたファイル(-i -F)のリンクを 指定した URL の相対 URL として扱う --config=FILE Specify config file to use. ダウンロード: -t, --tries=NUMBER リトライ回数の上限を指定 (0 は無制限). --retry-connrefused 接続を拒否されてもリトライする -O, --output-document=FILE FILE に文書を書きこむ -nc, --no-clobber skip downloads that would download to existing files (overwriting them). -c, --continue 部分的にダウンロードしたファイルの続きから始める --progress=TYPE 進行表示ゲージの種類を TYPE に指定する -N, --timestamping ローカルにあるファイルよりも新しいファイルだけ取得する --no-use-server-timestamps ローカル側のファイルのタイムスタンプに サーバのものを使わない -S, --server-response サーバの応答を表示する --spider 何もダウンロードしない -T, --timeout=SECONDS 全てのタイムアウトを SECONDS 秒に設定する --dns-timeout=SECS DNS 問い合わせのタイムアウトを SECS 秒に設定する --connect-timeout=SECS 接続タイムアウトを SECS 秒に設定する --read-timeout=SECS 読み込みタイムアウトを SECS 秒に設定する -w, --wait=SECONDS ダウンロード毎に SECONDS 秒待つ --waitretry=SECONDS リトライ毎に 1〜SECONDS 秒待つ --random-wait ダウンロード毎に 0.5*WAIT〜1.5*WAIT 秒待つ --no-proxy プロクシを使わない -Q, --quota=NUMBER ダウンロードするバイト数の上限を指定する --bind-address=ADDRESS ローカルアドレスとして ADDRESS (ホスト名か IP) を使う --limit-rate=RATE ダウンロード速度を RATE に制限する --no-dns-cache DNS の問い合わせ結果をキャッシュしない --restrict-file-names=OS OS が許しているファイル名に制限する --ignore-case ファイル名/ディレクトリ名の比較で大文字小文字を無視する -4, --inet4-only IPv4 だけを使う -6, --inet6-only IPv6 だけを使う --prefer-family=FAMILY 指定したファミリ(IPv6, IPv4, none)で最初に接続する --user=USER ftp, http のユーザ名を指定する --password=PASS ftp, http のパスワードを指定する --ask-password パスワードを別途入力する --no-iri IRI サポートを使わない --local-encoding=ENC 指定した ENC を IRI のローカルエンコーディングにする --remote-encoding=ENC 指定した ENC をデフォルトのリモートエンコーディングにする --unlink remove file before clobber. ディレクトリ: -nd, --no-directories ディレクトリを作らない -x, --force-directories ディレクトリを強制的に作る -nH, --no-host-directories ホスト名のディレクトリを作らない --protocol-directories プロトコル名のディレクトリを作る -P, --directory-prefix=PREFIX ファイルを PREFIX/ 以下に保存する --cut-dirs=NUMBER リモートディレクトリ名の NUMBER 階層分を無視する HTTP オプション: --http-user=USER http ユーザ名として USER を使う --http-password=PASS http パスワードとして PASS を使う --no-cache サーバがキャッシュしたデータを許可しない --default-page=NAME デフォルトのページ名を NAME に変更します 通常は `index.html' です -E, --adjust-extension HTML/CSS 文書は適切な拡張子で保存する --ignore-length `Content-Length' ヘッダを無視する --header=STRING 送信するヘッダに STRING を追加する --max-redirect ページで許可する最大転送回数 --proxy-user=USER プロクシユーザ名として USER を使う --proxy-password=PASS プロクシパスワードとして PASS を使う --referer=URL Referer を URL に設定する --save-headers HTTP のヘッダをファイルに保存する -U, --user-agent=AGENT User-Agent として Wget/VERSION ではなく AGENT を使う --no-http-keep-alive HTTP の keep-alive (持続的接続) 機能を使わない --no-cookies クッキーを使わない --load-cookies=FILE クッキーを FILE から読みこむ --save-cookies=FILE クッキーを FILE に保存する --keep-session-cookies セッションだけで用いるクッキーを保持する --post-data=STRING POST メソッドを用いて STRING を送信する --post-file=FILE POST メソッドを用いて FILE の中味を送信する --content-disposition Content-Disposition ヘッダがあれば ローカルのファイル名として用いる (実験的) --auth-no-challenge サーバからのチャレンジを待たずに、 Basic認証の情報を送信します。 HTTPS (SSL/TLS) オプション: --secure-protocol=PR セキュアプロトコルを選択する (auto, SSLv2, SSLv3, TLSv1) --no-check-certificate サーバ証明書を検証しない --certificate=FILE クライアント証明書として FILE を使う --certificate-type=TYPE クライアント証明書の種類を TYPE (PEM, DER) に設定する --private-key=FILE 秘密鍵として FILE を使う --private-key-type=TYPE 秘密鍵の種類を TYPE (PEM, DER) に設定する --ca-certificate=FILE CA 証明書として FILE を使う --ca-directory=DIR CA のハッシュリストが保持されているディレクトリを指定する --random-file=FILE SSL PRNG の初期化データに使うファイルを指定する --egd-file=FILE EGD ソケットとして FILE を使う FTP オプション: --ftp-user=USER ftp ユーザとして USER を使う --ftp-password=PASS ftp パスワードとして PASS を使う --no-remove-listing `.listing' ファイルを削除しない --no-glob FTP ファイル名のグロブを無効にする --no-passive-ftp "passive" 転送モードを使わない --retr-symlinks 再帰取得中に、シンボリックリンクでリンクされた先のファイルを取得する 再帰ダウンロード: -r, --recursive 再帰ダウンロードを行う -l, --level=NUMBER 再帰時の階層の最大の深さを NUMBER に設定する (0 で無制限) --delete-after ダウンロード終了後、ダウンロードしたファイルを削除する -k, --convert-links HTML や CSS 中のリンクをローカルを指すように変更する -K, --backup-converted リンク変換前のファイルを .orig として保存する -m, --mirror -N -r -l 0 --no-remove-listing の省略形 -p, --page-requisites HTML を表示するのに必要な全ての画像等も取得する --strict-comments HTML 中のコメントの処理を厳密にする 再帰ダウンロード時のフィルタ: -A, --accept=LIST ダウンロードする拡張子をコンマ区切りで指定する -R, --reject=LIST ダウンロードしない拡張子をコンマ区切りで指定する -D, --domains=LIST ダウンロードするドメインをコンマ区切りで指定する --exclude-domains=LIST ダウンロードしないドメインをコンマ区切りで指定する --follow-ftp HTML 文書中の FTP リンクも取得対象にする --follow-tags=LIST 取得対象にするタグ名をコンマ区切りで指定する --ignore-tags=LIST 取得対象にしないタグ名をコンマ区切りで指定する -H, --span-hosts 再帰中に別のホストもダウンロード対象にする -L, --relative 相対リンクだけ取得対象にする -I, --include-directories=LIST 取得対象にするディレクトリを指定する --trust-server-names use the name specified by the redirection url last component. -X, --exclude-directories=LIST 取得対象にしないディレクトリを指定する -np, --no-parent 親ディレクトリを取得対象にしない バグ報告や提案は<bug-wget@gnu.org>へ
ファイルをフェッチする
wget http://www.yahoo.co.jp/
再帰的にディレクトリを取得する
wget -r http://www.yahoo.co.jp/
リンクをたどる
5段階までリンクをたどる。
wget -L -l 5 http://www.yahoo.co.jp/
リジュームする
wget -c http://foo.com/bar.tar.gz
ファイルに指定されたファイルを取得する
wget -i file_list.txt
画像だけダウンロードする
wget -A .png http://foo.com/index.html
帯域制限をする
--limit-rateオプションで、wgetの帯域幅を制限できます。 --limit-rateで100k を指定すると、100KB/sになります。
wget --limit-rate=100k http://www.yahoo.co.jp/ wget --limit-rate=1000000 http://www.yahoo.co.jp/