「Windowsにvimの環境を構築する方法」の版間の差分

提供: neovim/vim入門
移動: 案内検索
(vimproc をビルドする)
 
(同じ利用者による、間の1版が非表示)
行177: 行177:
 
</syntaxhighlight>
 
</syntaxhighlight>
 
== vimproc をビルドする ==
 
== vimproc をビルドする ==
mingwを利用してビルドします。
+
[[vimproc]]は、mingwを利用してビルドできます。
  
vimprocのDLLのビルドは、以下の通りです。バージョンによって、パスが異なるのでご注意ください。
+
[[vimproc]]のDLLのビルドは、以下の通りです。バージョンによって、パスが異なるのでご注意ください。
 
<syntaxhighlight lang="dos">
 
<syntaxhighlight lang="dos">
 
C:\Users\kaoru>cd .vim\bundle\vimproc
 
C:\Users\kaoru>cd .vim\bundle\vimproc
行195: 行195:
  
 
詳しくは、[[WindowsのKaoriYa版vimをオンラインアップデートする方法]]をご参照ください。
 
詳しくは、[[WindowsのKaoriYa版vimをオンラインアップデートする方法]]をご参照ください。
 +
 +
== マルチプラットフォームで設定ファイルを使用する ==
 +
OSの違いや[[vim]]のビルドオプションの違いを吸収する方法を[[vimの設定をWindowsとLinuxとMacで共有する方法]]で紹介します。
  
 
== 関連項目 ==
 
== 関連項目 ==

2014年12月31日 (水) 14:54時点における最新版

Windowsにvim環境を構築する方法を説明します。設定ファイルの設置場所や設定ファイルの共有方法、vimのプラグイン管理の環境などを説明します。

読み方

Windowsにvimの環境を構築する方法
うぃんどうずに ぶいあいえむ の かんきょうをこうちくする ほうほう

概要

Unixな環境に比べると若干面倒な感じもしますが、快適な環境を作るため、努力を惜しんではなりません。 設定ファイルは、DropBoxなどのクラウドストレージを利用することで、異なる環境で設定を共有できます。 異なるOSで設定を共有する場合、OSごとの個別の設定が必要になる、もしくは、個別の設定にしたほうが有効なケースがあります。

Vimの環境構築

一般的なvimの環境構築の手順は、以下の通りです。

  • vimのインストール
  • git コマンドのインストール
  • python などのインストール
  • クラウドストレージアプリケーションのインストール
  • 設定ファイルの作成

Windowsでのvimの環境構築の手順

Windowsでのvimの環境構築の手順は、以下の通りです。

  • KaoriYa版Vimのダウンロード
  • Git for Windowsのインストール
    • NeoBundleでプラグインを管理するために必要です。
  • Python のインストール
    • オンラインアップデートで使用します。
  • mingw のインストール
    • vimproc のビルドに利用します。
  • vimproc をビルドする
    • すでにビルドされている DLL をダウンロードすることもできます。
  • クラウドストレージアプリケーションのインストール
  • 設定ファイルの作成
  • プラグインマネージャとプラグインのインストール
  • オンラインアップデート環境を整える

KaoriYa版Vimのダウンロード

http://www.kaoriya.net/software/vim/ からダウンロードします。

Git for Windowsのインストール

http://git-scm.com/downloads からダウンロードします。

Python のインストール

http://www.python.jp/download/ からダウンロードしてインストールします。 オンラインアップデートで利用します。

mingw のインストール

vimproc を利用する場合にインストールします。 Windows 7では、 x86_64 に対応した mingw をインストールします。

ダウンロードサイトは、以下の通りです。

クラウドストレージアプリケーションのインストール

DropBox などのクラウドストレージのアプリケーションをインストールします。

設定ファイルの作成

ローカルの設定ファイルを作成する場合

個人的な設定をする場合には、以下の設定ファイルを作成します。

  • C:\Users\kaoru\.vimrc
  • C:\Users\kaoru\.gvimrc

.vim のディレクトリを作成します。

C:\Users\kaoru>mkdir .vim
C:\Users\kaoru>mkdir .vim\bundle

.vimrc の例

set nocompatible
filetype off
if has('vim_starting')
	set rtp+=$HOME/.vim/bundle/neobundle.vim/
endif
call neobundle#rc(expand('~/.vim/bundle'))
 
NeoBundleFetch 'Shougo/neobundle.vim'
 
" NeoBundle で管理するプラグインを追加します。
NeoBundle 'Shougo/neocomplcache.git'
NeoBundle 'Shougo/unite.vim.git'
NeoBundle 'Shougo/neomru.vim'
NeoBundle 'nanotech/jellybeans.vim'
NeoBundle 'Shougo/neosnippet'
NeoBundle 'Shougo/neosnippet-snippets'
NeoBundle 'LeafCage/yankround.vim'
"" キーマップ
nmap p <Plug>(yankround-p)
nmap P <Plug>(yankround-P)
nmap <C-p> <Plug>(yankround-prev)
nmap <C-n> <Plug>(yankround-next)
"" 履歴取得数
let g:yankround_max_history = 500
 
imap <C-k>     <Plug>(neosnippet_expand_or_jump)
smap <C-k>     <Plug>(neosnippet_expand_or_jump)
 
set t_Co=256
set encoding=utf-8
set fileencoding=utf-8
set termencoding=utf-8
set fileencodings+=utf-8,euc-jp,iso-2022-jp,ucs-2le,ucs-2,euc-jp,cp932
 
filetype plugin indent on	" restore filetype
syntax on
colorscheme jellybeans
if has('win32') || has ('win64')
	set iminsert=0
	set imsearch=0
endif

KaoriYa 固有の機能をオフにします。

if has('kaoriya')
	let g:no_vimrc_example=0
	let g:vimrc_local_finish=1
	let g:gvimrc_local_finish=1
 
	"$VIM/plugins/kaoriya/autodate.vim
	let plugin_autodate_disable  = 1
	"$VIM/plugins/kaoriya/cmdex.vim
	let plugin_cmdex_disable     = 1
	"$VIM/plugins/kaoriya/dicwin.vim
	let plugin_dicwin_disable    = 1
	"$VIMRUNTIME/plugin/format.vim
	let plugin_format_disable    = 1
	"$VIM/plugins/kaoriya/hz_ja.vim
	let plugin_hz_ja_disable     = 1
	"$VIM/plugins/kaoriya/scrnmode.vim
	let plugin_scrnmode_disable  = 1
	"$VIM/plugins/kaoriya/verifyenc.vim
	let plugin_verifyenc_disable = 1
endif

.gvimrcの設定の例

.gvimrc には、以下の設定を加えます。

if has('win32') || has ('win64')
	source $VIMRUNTIME/delmenu.vim
	set langmenu=ja_jp.utf-8
	source $VIMRUNTIME/menu.vim
endif
 
colorscheme jellybeans

クラウドを利用した設定ファイルの管理

この例は、DropBox を利用した例です。 Dropbox の dotfilesの下 (C:\Users\kaoru\Dropbox\dotfiles)に .vimrc, .gvimrc, .vim があるときの例です。

C:\Users\kaoru>mklink .gvimrc Dropbox\dotfiles\.gvimrc
C:\Users\kaoru>mklink .vimrc Dropbox\dotfiles\.vimrc

.vimも一緒に管理する場合は、.vimへもシンボリックリンクをはります。

C:\Users\kaoru>mklink /d .vim Dropbox\dotfiles\.vim

詳しくは、vimの設定をWindowsとLinuxとMacで共有する方法をご参照ください。

プラグインマネージャとプラグインのインストール

.vim をクラウドストレージで共有している場合には、この処理はスキップしてください。

スタートメニューのGitからgit bashを起動します。

$ git clone https://github.com/Shougo/neobundle.vim bundle/neobundle.vim .vim/bundle/neobundle.vim

vimを起動します。

$ vim

プラグインをインストールします。

:NeoBundleInstall

vimproc をビルドする

vimprocは、mingwを利用してビルドできます。

vimprocのDLLのビルドは、以下の通りです。バージョンによって、パスが異なるのでご注意ください。

C:\Users\kaoru>cd .vim\bundle\vimproc
C:\Users\kaoru\.vim\bundle\vimproc>"c:\Program Files\mingw-builds\x64-4.8.1-posix-seh-rev5\mingw64\bin\mingw32-make.exe" -f make_mingw32.mak CC=x86_64-w64-mingw32-gcc.exe

win32用にはgnupack_develを使いました。

C:\Users\kaoru\.vim\bundle\vimproc>"c:\Program Files\mingw-builds\x64-4.8.1-posix-seh-rev5\mingw64\bin\mingw32-make.exe" -f make_mingw32.mak CC=C:\Users\kaoru\Downloads\gnupack_devel-11.00\app\mingw\tdm\bin\mingw32-gcc

オンラインアップデート環境を整える

https://github.com/koron/online-update からダウンロードします。解凍して、vimのディレクトリにコピーします。

詳しくは、WindowsのKaoriYa版vimをオンラインアップデートする方法をご参照ください。

マルチプラットフォームで設定ファイルを使用する

OSの違いやvimのビルドオプションの違いを吸収する方法をvimの設定をWindowsとLinuxとMacで共有する方法で紹介します。

関連項目