「vimをビルドする」の版間の差分
提供: neovim/vim入門
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+ | * 自分でバージョン管理をしなければならない | ||
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+ | * とってくるソースコードのバージョン・リビジョンの見極めが必要です。 | ||
+ | * ビルド環境を自分で構築しなければなりません。 | ||
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+ | ** ヘッダファイルなど普段はいらないパッケージをたくさん入れないといけません。 | ||
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+ | * ソフトウェア管理システムにお任せできる | ||
+ | ** 自分でソースを管理して、ビルドする必要はない。 | ||
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+ | * セキュリティフィックスも誰かがちゃんと面倒みてくれる(でしょう) | ||
+ | === パッケージのデメリット === | ||
+ | パッケージで提供されているもののデメリットと思われるものは、いくつかあげてみます。 | ||
+ | * CPU依存の最適化ができない。 | ||
+ | * パッケージで提供されているバイナリのビルドオプションが不適切 | ||
+ | ** 必要な機能がオフになっていて、便利な機能が使えない | ||
+ | ** いらない機能がオンになっている | ||
+ | * カレントのソースコードにある機能が使えない | ||
+ | == 独自ビルドを実践する方法 == | ||
+ | 基本的には、以下の手順となります。 | ||
+ | * ビルド環境の構築 | ||
+ | * ソースコードの取得 | ||
+ | * configure スクリプトの実行 | ||
+ | * ビルド | ||
+ | * インストール | ||
+ | == 環境ごとのビルドの方法を説明 == | ||
* [[vimをubuntuでビルドする]] | * [[vimをubuntuでビルドする]] | ||
+ | * [http://kaworu.jpn.org/kaworu/2014-02-24-1.php Ubuntuでneovimをビルドする] | ||
+ | == 最後に一言 == | ||
+ | パッケージを独自にビルドしていいのは、自分でそのパッケージを管理する覚悟のあるヤツだけだ、です。 | ||
== 関連項目 == | == 関連項目 == | ||
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2014年5月5日 (月) 13:56時点における最新版
vimを独自ビルドする方法についてご紹介します。vimを独自ビルドすることで、パッケージでは提供されていない機能を有効にして効率化を図ったり、最新のvimを使用することができます。ただし、vimの管理が煩雑になるため、あまりお勧めはできません。基本的には、パッケージで提供されているvimを利用するが楽に管理できるでしょう。
読み方
- vimをビルドする
- ぶいあいえむ をびるどする
目次
概要
vimだけの話ではありませんが、自分でパッケージをビルドする、ということはどういう意味なのかを説明します。また、自分でビルドする手順についても説明します。
なぜ独自にビルドするのか
独自ビルドのメリットとデメリット、パッケージ管理のメリットデメリットが存在します。
独自ビルドのメリット
ソフトウェアを独自にビルドするメリットは、どういったものがあるでしょうか?
- CPU依存の最適化ができる
- 適切な機能だけを選択し、不要な機能をオフにできる
- カレントのソースを追いかけることができる
独自ビルドのデメリット
- 自分でバージョン管理をしなければならない
- ソフトウェア管理システムの恩恵が受けられない
- ビルドできないときに、どうしても、がんばらないといけないなら、自分でがんばって解決しないといけない
- とってくるソースコードのバージョン・リビジョンの見極めが必要です。
- ビルド環境を自分で構築しなければなりません。
- 依存関係を自分で解決しなければなりません。
- ヘッダファイルなど普段はいらないパッケージをたくさん入れないといけません。
パッケージのメリット
- ソフトウェア管理システムにお任せできる
- 自分でソースを管理して、ビルドする必要はない。
- 自分でビルドしないから、ビルドの失敗で四苦八苦することもない
- セキュリティフィックスも誰かがちゃんと面倒みてくれる(でしょう)
パッケージのデメリット
パッケージで提供されているもののデメリットと思われるものは、いくつかあげてみます。
- CPU依存の最適化ができない。
- パッケージで提供されているバイナリのビルドオプションが不適切
- 必要な機能がオフになっていて、便利な機能が使えない
- いらない機能がオンになっている
- カレントのソースコードにある機能が使えない
独自ビルドを実践する方法
基本的には、以下の手順となります。
- ビルド環境の構築
- ソースコードの取得
- configure スクリプトの実行
- ビルド
- インストール
環境ごとのビルドの方法を説明
最後に一言
パッケージを独自にビルドしていいのは、自分でそのパッケージを管理する覚悟のあるヤツだけだ、です。