JCATMAN(1) FreeBSD 一般コマンドマニュアル JCATMAN(1)
名称
jcatman − 日本語マニュアルページを含めたマニュアルページをあらかじめ フォーマットしておく |
書式
jcatman [−f | −force] [−h | −help] [−p | −print] [−r | −remove] [−v | −verbose] [directories ...] |
解説 |
jcatman は日本語および英文オリジナルのマニュアルページを ASCII/EUC テキス トにフォーマットします。これは directories にある全ての日本語およびオリジ ナルのマニュアルページに対して ‘man program’ とタイプするのと似ています。 directories は日本語およびオリジナルのマニュアルディレクトリ/サブディレク トリのリストであり、空白もしくはコロンで区切ります。 directories に日本語 マニュアルのディレクトリを含めるときには、環境変数 LC_CTYPE か LANG を ja_JP.EUC に設定しておく必要があります。 directories が指定されない場合には /usr/share/man/ja_JP.EUC, /usr/share/man/ja_JP, /usr/share/man/ja のうち存在するディレクト リ(LC_CTYPE か LANG を ja_JP.EUC に設定した場合)、もしくは /usr/share/man (それ以外) を対象とします。 |
オプション
−f, −force
強制的に古いフォーマット済ページを上書きします。このオプションを 指定しない場合は、最新ではないページのみをフォーマットします。こ のオプションを使用すると大量の時間、CPU、メモリを消費します。 −h, −help −p, −print −r, −remove −v, −verbose 使用例 |
$ jcatman |
/usr/share/man/ja_JP.EUC, /usr/share/man/ja_JP, /usr/share/man/ja のうち 存在するディレクトリの中のフォーマットの必要なマニュアルページをフォー マットします。 |
$ jcatman $MANPATH |
ユーザのマニュアルページでフォーマットの必要なものを全てフォーマットしま す。 |
$ jcatman -f /usr/share/man/ja/man1 /usr/share/man/ja/manl |
強制的に /usr/share/man/ja/man1 および /usr/share/man/ja/manl にあるマ ニュアルページを再フォーマットします。 |
$ jcatman -p /usr/X11R6/man/ja |
どのような動作を行うかだけを表示します。 |
特徴
全ての日本語マニュアルページがフォーマット済の場合は非常に高速です。他の システムでサポートしている −w オプションはサポートしません。 jmakewhatis(1) を使用して、 ‘whatis’ データベースを再構築して下さい。 |
バグ
jman(1) は setuid プログラムです。ユーザ ‘man’ が日本語のフォーマット済マ ニュアルを格納するディレクトリに書き込み権限を持つようにして下さい。 jcatman は日本語マニュアルページソース中の ‘.so’ をチェックしません。ハー ドリンクもしくはシンボリックリンクを使用し、冗長に日本語マニュアルページ がフォーマットされないようにして下さい。 |
環境変数
LC_CTYPE
LANG 関連項目 |
歴史
このバージョンのオリジナルの catman コマンドは FreeBSD 2.1 から登場しまし た。日本語版の jcatman コマンドは FreeBSD 2.2 から ports/packages として 登場しました。 |
作者
Wolfram Schneider 〈wosch@FreeBSD.org〉, Berlin. |
日本語対応
熊野 正 〈kumano@jp.freebsd.org〉 FreeBSD 10.0 June 11, 2001 FreeBSD 10.0 |