NCPLOGIN(1) FreeBSD 一般コマンドマニュアル NCPLOGIN(1)
名称
ncplogin − NetWare サーバへの持続的なコネクションを生成する |
書式
ncplogin [−BCDN] [−S server] [−U user] [−A host] [−I level] [−M mode] [ |
−O [owner][:group]] [−R retrycount] [−T tree] [−W timeout]
ncplogin [−BCDN] [−A
host] [−I level] [−M
mode] [ 解説 |
NetWare サーバへのコネクションは、 mount_nwfs(8) とは独立に、作成および使 用可能です。コネクションはどのユーザにも作成することができます。それぞれ のユーザは複数のコネクションを持つことができますが、NetWare サーバ : NetWare ユーザの組は一意である必要があります。 ncplogin コマンドは NetWare サーバとの持続的なコネクションを作成します。 持続的なコネクションは、それを使用するアプリケーションがなくなっても残り ます。これによってユーザは ncp* プログラムをファイルサーバやユーザ名を指 定せずに使用することができるようになります。コネクションは ncplogout(1) コマンドによって解除されます。 このマニュアルで解説している大文字のオプションは他の ncp* プログラムと共 通で、 "connection options" として参照されます。 −U 及び −S オプション は、 /server:user という書式と排他的に作用します。 オプションは以下の通りです。 |
−S server
接続する NetWare サーバ名を指定します。これは IPX サーバにのみ有 効です。ネイティブ IP サーバについては −A オプションを参照してく ださい。 −U user −A host −C −D −I signature_level 値 意味 |
署名を禁止します |
|||
有効化します (サーバが要求すれば署名を許可します) |
|||
サーバに署名を要求しますが、署名なしでも動作することを許可します |
|||
署名を要求します |
パケットヘッダへの署名だけが実装されていることに注意してくださ い。 |
−M mode
コネクションもユーザ間で共有されます。その際に、 mode 引数のビッ トがファイルのパーミッションのようにふるまいます。 マスク 意味 |
READ - コネクションを見ることができます。 |
|||
WRITE -
コネクションを閉じたり、変更することができます。 |
|||
EXECUTE - ユーザはリクエストを実行することができます。 |
デフォルトではコネクションは mode 0700 で作成され、所有者のみがそ れを任意に使用することができます。 −M オプションに 0750 を指定す ると、グループに対する読み込み専用アクセスを許可します。これは、 グループに対し、NCP リクエストを許可しますが、接続解除は許可しま せん。ユーザが使用するサーバを明確に指定しなかった場合、ncp* プロ グラムは次の手順で適切なコネクションを探します。 |
1. ユーザが所有しているコネクションを探します。それが複数あればどれがプライマリであるかを探します。プライマリフラグは −D オプションで制御できます。
2. 見つからなかった場合は、最初の共有コネクションが使用さ れます。 −N −O −P −R retry_count 注: コネクションが ‘BAD’ とマークされたあとは、リクエスト毎にそれ を回復しようと試みます。このプロセスは NCP コネクションだけを回復 しようとしますが、 ‘BAD’ とマークされたときにオープンされていた ファイルを再オープンしようとはしません。 −W timeout /server:user 実装に関する注 |
低レベルの接続管理は ncp.ko モジュールで実現されます。 IPX サポートのため には、さらに IPXrouted(8) プログラムを読み込む必要があります。 |
関連ファイル
~/.nwfsrc
はコネクションやその他の情報に関して静的なパラメータを保持 します。詳細は /usr/share/examples/nwclient/dot.nwfsrc を 参照してください。 歴史 |
ncplogin が最初に登場したのは FreeBSD 4.0 です。 |
作者
Boris Popov 〈bp@butya.kz〉, 〈rbp@chat.ru〉 |
バグ
バグは作者に報告してください。 FreeBSD 10.0 September 15, 1999 FreeBSD 10.0 |