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MOUNT_NWFS(8) FreeBSD システム管理者マニュアル MOUNT_NWFS(8)

名称

mount_nwfs − NetWare ファイルサーバから NetWare ボリュームをマウントする

書式

mount_nwfs [−Chv] −S server −U user [−connection options] −V volume [−M mode] [−c case] [−d mode] [−f mode] [−g gid] [−l locale] [−n os2] [−u uid] [−w scheme] node

mount_nwfs [−options] /server:user/volume[/path] node

解説

mount_nwfs ユーティリティは NetWare サーバのボリュームをマウントすること を可能にします。既にあるコネクションを使用することも新しくコネクションを 作成することも可能であり、もし使用可能なコネクションが見つからなければ新 しいコネクションを作成しようとします。コネクションはそれを参照しているも のを数えているので、最後のマウントボリュームが解放されるとコネクションは 閉じられます。また、 ncplogin(1) を用いて、なにもマウントせずに、コネク ションを作成可能です (マウント用に、このコネクションを後から使用可能で す)。

コマンドラインのふたつの形式に注意してください。ひとつ目の形式では、サー バとユーザは −S 及び −U オプションによって指定されます。ふたつ目の形式で は、サーバとユーザは mount(8) コマンドの引数の special の部分で指定されま す ( −S, −U, −V はこの場合には使われません)。これにより、 fstab(5) ファイ ルを使用可能になります ( 使用例を参照してください)。

オプションは以下の通りです。

       −S server

接続する NetWare サーバ名を指定します。ネイティブ IP を使用する場 合は同様に −A オプションが必要です。

−U user
ログインに使用するユーザ名を指定します。

−connection options
詳細は ncplogin(1) を参照してください。

−V volume
マウントするボリューム名を指定します。ボリューム名は、すべてのオ プションの後かつ mount-point の手前で、指定することもできます。

node
マウントボリュームへのパスを指定します。

−c case
case
オプションは名前の表記に作用します。 case は以下のどれかひと つを使用します。


意味

l
すべての既存のファイル名を小文字に変換します。 OS2 の名 前空間で新しく作られたファイルは小文字の名前になります。 これは DOS 名前空間でボリュームをマウントするときのデ フォルトです。

L
’l’ と同じですが、ファイルシステムを大文字小文字に敏感で ないようにしようとします。うまく動作しないかもしれませ ん。

n
大文字小文字の変換を行ないません。 注意! DOS 名前空間で このオプションを使用するのは、最終手段にしてくださ い。DOS 名前空間で小文字のファイル名を作成すると、予期し ない結果になります。これは OS2 名前空間をマウントすると きのデフォルトです。

u
すべての既存のファイル名を大文字に変換します。 OS2 の名 前空間で新しく作られたファイルは大文字の名前になります。

U
’u’ と同様ですが、ファイルシステムを大文字小文字に敏感で ないようにしようとします。うまく動作しないかもしれませ ん。

−f mode, −d mode
ファイルやディレクトリにつけられるパーミッションを指定します。値 は 8 進数で指定される必要があります。ファイルモードの既定値はマウ ントポイントのものが用いられ、ディレクトリの場合は読み込みパー ミッションがある場合に実行パーミッションが付加されます。

これらの許可情報は NetWare サーバが認めるものとは異なったものであ りうるということに注意してください。

−n namespace
namespace
で指定した名前空間を使用しません。現在のところ OS2 だけ をここに指定可能です。

−v
バージョン番号を表示します。

−u uid, −g gid
ファイルにつけられる所有者 ID とグループ ID を指定します。既定値 ではボリュームがマウントされているディレクトリの所有者 ID とグ ループ ID が使用されます。

−l locale
文字の変換に使用するロケールを設定します。 mount_nwfs は既定値と して、環境変数 LC_* を参照します。

−w scheme
NetWare と FreeBSD の間でファイル名を変換するための scheme を指定 します。サポートされている変換規則は次の通りです:

asis
なにも変更せずに文字を渡します。

koi2cp866
koi8-r <-> CP866

se
スウェーデンで使用される設定です。

−M mode
詳細は ncplogin(1) を参照してください。このオプションが省略される と、コネクションのパーミッションにはディレクトリモード (−d) オプ ションが仮定されます。

関連ファイル

       ~/.nwfsrc

はコネクションその他に関して静的なパラメータを保持します。 詳細は /usr/share/examples/nwclient/dot.nwfsrc を参照して ください。

NCP コネクションが確立される前に、カーネルは IPX サポートを含むように設定 され、IPXrouted と KLD nwfs.ko が読み込まれていることが必要です。

使用例

次の例は NetWare サーバ nwserv に、ユーザ名 GUEST として接続し、ボリュー ム SYSVOL1 をマウントすることを説明しています。

      mount_nwfs -S nwserv -U guest -V sys /nw/s1/sys
      mount_nwfs /nwserv:guest/sys /nw/s1/sys
      mount -t nwfs /nwserv:guest/vol1 /nw/s1/vol1
      mount -t nwfs /nwserv:boris/sys/home/boris /home/boris/nw/home

最後の例はボリュームのサブディレクトリだけをマウントし、 NetaWare の ’map root’ コマンドと等価です。

また fstab(5) を、nwfs でのマウントに使用することもできます。

      /nwserv:guest/sys       /nw/s1/sys     nwfs  rw,noauto 0   0
      /nwserv:guest/vol1      /nw/s1/vol2    nwfs  rw,noauto 0   0

歴史

mount_nwfs ユーティリティが最初に登場したのは FreeBSD 4.0 です。

バグ

若干存在します。

CREDITS

FreeBSD での NetWare クライアントの開発では、下記のソースを使用しました。

NetWare NDK に関する文書

Ncpfs for Linux - Volker Lendecke ⟨lendecke@math.uni−goettingen.de⟩ が書 きました。彼のコードの一部を、 BSD スタイルのライセンスで公開することを認 めてくれました。

"Interrupt List" は Ralf Brown からのものです。

また、 /sys のたくさんのファイルを使用しています。

作者

Boris Popov ⟨bp@butya.kz⟩, ⟨rbp@chat.ru⟩

FreeBSD 10.0 October 14, 1999 FreeBSD 10.0

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