NICE(1) FreeBSD 一般コマンドマニュアル NICE(1)
名称
nice − スケジュールの優先度を下げてユーティリティを実行する |
書式
nice [−n increment] utility [argument ...] |
解説 |
nice ユーティリティは優先度を変更して utility を実行します。 ‘‘nice’’ 値 は指定された increment だけ増やされるか、またはデフォルト値の 10 が増され ます。プロセスの nice 値を減らすと、スケジュール優先度が向上します。 ユーティリティを高スケジュール優先度で実行する目的で、スーパユーザは負の 増加値を指定可能です。 nice は、 command の実行優先度として、 number が nice の優先度に対して相 対的に指定されたものとします。現在のプロセスの優先度よりも高い優先度は スーパユーザのみ要求可能です。 シェルによっては、本ユーティリティと似たまたは同じ、組み込みの nice コマ ンドを提供しているものがあります。 builtin(1) マニュアルページを参照して ください。 |
環境変数
PATH 環境変数は、名前に ‘/’ が 1 個も含まれない場合、指定された utility を見付けるために使用されます。 |
使用例
シェルの優先度が 0 の時、ユーティリティ ‘date’ を、優先度 5 にて実行しま す: |
nice -n 5 date |
シェルの優先度が 0 であり、スーパユーザの場合、ユーティリティ ‘date’ を優 先度 -19 にて実行します: |
nice -n 16 nice -n -35 date |
診断
utility が起動されると、 nice の終了ステータスは utility の終了ステータス になります。 終了ステータス 126 は utility が見付かったものの実行不可だったことを示し ます。終了ステータス 127 は utility が見付からなかったことを示します。 |
関連項目
builtin(1), csh(1), idprio(1), rtprio(1), getpriority(2), setpriority(2), renice(8) |
互換性
伝統的な −increment オプションは価値が低下していますが、まだサポートされ ています。 |
規格
nice ユーティリティは IEEE Std 1003.1-2001 (‘‘POSIX.1’’) に適合していま す。 |
歴史
nice ユーティリティは Version 6 AT&T UNIX で追加されました。 FreeBSD 10.0 June 6, 1993 FreeBSD 10.0 |