USBD.CONF(5) FreeBSD ファイルフォーマットマニュアル USBD.CONF(5)
名称
usbd.conf − usbd(8) の設定ファイル |
解説
usbd.conf ファイルは、 usbd(8) デーモン用の設定ファイルです。カーネルの usb(4) サブシステムが報告したイベントに対応するユーザランドコマンドを実行 可能とするために、情報を提供します。現在のところ、イベントはデバイスの接 続と切り離しのみですが、将来的には電源制御機能も含めて拡張可能です。 設定ファイルは、ソートされたエントリリストから成ります。各エントリは、事 象コマンドの集合を記述します。イベント発生時には、事象がチェックされ合致 すると、このイベントに対応するコマンドがシェルを通じて実行されます。リス トは、ソートされて、先頭から末尾まで走査されます。最初にマッチしたエント リが、イベントに対して使用されます。 各エントリはいくつかのフィールドから成ります。フィールドには 3 種類あり、 記述フィールドと、選択事象と、イベント発生時に実行するコマンドです。 フィールド名には大文字小文字の区別があり、すべて小文字であるべきです。各 フィールドは 1 個以上の引数を取り得ます。 次のフィールドを使用可能です: |
device string
新規エントリを開始します。 string は任意の文字列であり、 綺麗に表示するために使用されます。 product id vendor id release id class id subclass id protocol id devname string 文字列引数は括ることができます。文字列引数に空白やタブ文字を含む場合に は、文字列引数をシングルクォートまたはダブルクォートで括る必要がありま す。引数にシングルクォートまたはダブルクォートを含む場合、それぞれダブル クォートまたはシングルクォートで括る必要があります。後述の使用例を参照し てください。 数値引数は、10 進数 (42)、8 進数 (052)、16 進数 (0x2a) のいずれでも指定可 能です。 フィールド product, vendor, release, class, subclass, protocol に対する値 は、 usbd デーモンを殺してから −d と −v のフラグを付けて起動することによ り取得可能です。 アクションがマッチした場合に実行するコマンド: attach string detach string 使用例 |
Iomega USB Zip Drive の接続に際して、SCSI バスを再スキャンするサンプルエ ントリ: device "USB Zip drive" product 0x0001 vendor 0x059b release 0x0100 attach "/usr/bin/camcontrol rescan 0" 新規に接続されたマウスに対して moused を起動するには: device "Mouse" devname "ums[0-9]+" attach "/usr/sbin/moused -p /dev/${DEVNAME} -I /var/run/moused.${DEVNAME}.pid" |
関連ファイル
/etc/usbd.conf
usbd の設定ファイル 関連項目 |
バグ
現在のところ、選択項目を複数回使用できません。例えば、複数個のベンダ ID を指定できません。 |
作者
このマニュアルページは Nick Hibma 〈n_hibma@FreeBSD.org〉 が記述しました。 FreeBSD 10.0 November 19, 1999 FreeBSD 10.0 |