DUMPON(8) FreeBSD システム管理者マニュアル DUMPON(8)
名称
dumpon − クラッシュダンプ用デバイスの指定 |
書式
dumpon [−v] special_file |
dumpon [−v] off |
解説 |
dumpon ユーティリティは、パニック時にカーネルがクラッシュダンプをセーブす るデバイスを指定するのに用いられます。 通常、 dumpon はシステムのマルチユーザ初期化ファイル /etc/rc の中で呼び出 され、ブート時の設定ファイル /etc/rc.conf の変数 ‘‘dumpdev’’ によって制御 されます。 ほとんどのシステムでは、指定したダンプデバイスは、少なくとも物理メモリと 同容量である必要があります。ダンプに追加ヘッダが追加されるとしても、プ ラットフォーム BIOS が典型的にはいくばくかのメモリを取ってしまいますの で、システムで使用可能な実際の RAM 容量よりもダンプサイズを大きくすること は通常不要です。 −v フラグは dumpon にその処理に関する詳細情報を出力させます。 |
実装に関する注
ファイルシステムの状態のカーネル内部表現が信用できない状態で、 panic(9) 条件が発生し得ます。このため、システムスワップデバイスであって、ファイル システムを含ま ないデバイスの 1 つを、ダンプデバイスとして使用すべきで す。 dumpon ユーティリティは special_file をオープンし、それに対して DIOCSKERNELDUMP ioctl(2) リクエストを行うことでカーネルクラッシュダンプを 保存します。 special_file がテキスト文字列 ‘‘off’’ の場合、 dumpon は DIOCSKERNELDUMP ioctl(2) を /dev/null に対して実行するので、カーネルはク ラッシュダンプを保存しません。 dumpon はカーネル初期化中には使用できませんので、カーネル初期化中のシステ ムパニックのダンプ生成用には、 loader(8) が提供する dumpdev 変数を使用し てください。 |
関連項目
fstab(5), rc.conf(5), config(8), init(8), loader(8), rc(8), savecore(8), swapon(8), panic(9) |
関連ファイル
/dev/{ad,da}?s?b
標準のスワップ領域 バグ |
クラッシュダンプをとるときには既にファイルシステムレイヤは動作していない ので、クラッシュダンプを直接ファイルに落すことはできません。 |
歴史
dumpon ユーティリティは FreeBSD 2.1 で登場しました。 FreeBSD 10.0 May 12, 1995 FreeBSD 10.0 |