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MOUNT_NTFS(8) FreeBSD システム管理者マニュアル MOUNT_NTFS(8)

名称

mount_ntfs − NTFS ファイルシステムをマウントする

書式

mount_ntfs [−a] [−i] [−u uid] [−g gid] [−m mask] [−C charset] [−W u2wtable] special node

解説

mount_ntfs コマンドは、デバイス special 中の NTFS ファイルシステムを、グ ローバルファイルシステム名前空間の node で示される位置へ接続します。通 常、このコマンドはブート時に mount(8) により実行されます。任意のユーザ が、自己が所有するディレクトリ上に NTFS ファイルシステムをマウントするた めに使用することも可能です (もちろん、ファイルシステムを含むデバイスへの 適切なアクセス権限が必要です)。

オプションは次の通りです:

       −a

readdir() においても、MS-DOS 8.3 形式の名前を返す振舞いを強制しま す。

−i
POSIX 名以外のすべての名前に対し、名前検索で大文字小文字を区別し ないようにします。

−u uid
ファイルシステム中のファイルの所有者を uid に設定します。デフォル トの所有者は、ファイルシステムがマウントされたディレクトリの所有 者です。

−g gid
ファイルシステム中のファイルのグループを gid に設定します。デフォ ルトのグループは、ファイルシステムがマウントされたディレクトリの グループです。

−m mask
ファイルシステム中のファイルの、最大のパーミッションを指定しま す。

−C charset
Unicode ファイル名を変換するためのローカルの charset を指定しま す。現時点では読み込み時のみ利用可能な機能であるため、ファイルシ ステムは読み込み専用でマウントされます。

−W u2wtable
UNIX から Unicode への変換表を指定します。本オプションについての 記述は、 mount_msdosfs(8) を参照してください。このオプションは後 方互換性のために維持されていますのでこのオプションを使用しないで ください。このオプションは将来削除されます。

特徴

NTFS のファイル属性は、次のようにアクセスされます:

      foo[[:ATTRTYPE]:ATTRNAME]

‘ATTRTYPE’ は、ボリュームの $AttrDef ファイルに列挙されている識別子のうち のひとつです。デフォルトは $DATA です。 ‘ATTRNAME’ は属性の名前です。デ フォルトは none です。

使用例

/dev/ad1s1 の ntfs ボリュームをマウントするには、次のようにします:

      # mount_ntfs /dev/ad1s1 /mnt

ボリューム名を (Unicode で) 取得するには、次のようにします:

      # cat /mnt/\$Volume:\$VOLUME_NAME

ディレクトリの生のデータを読み込むには、次のようにします:

      # cat /mnt/foodir:\$INDEX_ROOT:\$I30

/dev/ad0s1 にある 日本語の NTFS ボリュームをマウントするには次のようにし ます:

      # mount_ntfs -C eucJP /dev/ad0s1 /mnt

書き込み

書き込み能力には制限があります。制限: ファイルは非常駐 (訳注: ファイルの 内容が Master File Table の外にある) である必要があり、疎であっては (未初 期化領域を持っていては) なりません。また圧縮ファイルもサポートしていませ ん。ファイル名には、マルチバイト文字を含んではなりません。

関連項目

mount(2), unmount(2), fstab(5), mount(8), mount_msdosfs(8)

警告

このユーティリティは、主に、NTFS ボリュームへの読み込みアクセスを提供しま す。 NTFS ボリュームへの書き込みに関する詳細は、 書き込みの節を参照してく ださい。

歴史

mount_ntfs ユーティリティが最初に登場したのは FreeBSD 3.0 です。 Unicode 変換ルーチンは 2003 年に Ryuichiro Imura ⟨imura@ryu16.org⟩ が追加しまし た。

作者

NTFS のカーネル実装と、 mount_ntfs ユーティリティと、マニュアルを、 Semen Ustimenko ⟨semenu@FreeBSD.org⟩ が記述しました。

FreeBSD January 3, 1999 FreeBSD

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