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2015年6月1日 (月) 21:40時点における版
Windows 10 とは、Windows 8.1 の後継のOSです。2015年の夏に発売予定です。無償アップグレードは、2015年7月29日から提供されます。またWindows7ユーザには、Windows 10リリース直後から1年間のみ無料でアップグレードできます。
読み方
- Windows 10
- うぃんどうず てん
目次
- 1 概要
- 2 開発コード
- 3 Windows 10の発売日
- 4 Windows 10 の価格
- 5 Windows 10が無償で提供される条件
- 6 Windows 10 のエディション
- 7 Windows 10 の互換性
- 8 Windows 10 の特徴
- 9 ブラウザはIE12ではなくSpartan
- 10 なぜWindows9ではないのか?
- 11 Windows 10は必要なストレージ容量が8より15.6GB減らせる
- 12 Windows 10のテクニカルプレビュー版を試したい
- 13 Windows 10 のセキュリティ
- 14 Office 2016/Office for Windows 10
- 15 Raspberry Pi
- 16 Windows7とWindows8/Windows8.1のサポート期限
- 17 関連項目
概要
マイクロソフトの Myerson氏は、Windows 10 は、「 Windows-as-a-Service として考えている」と述べました。Windows 10 は、Windows 9と考えられいたものです。
開発コード
Threshold(スレショルド)
Windows 10の発売日
マイクロソフトの正式な発表は、ありませんが、2015年6月に完成を目指しています。 Windows 10の発売時期は、2015年の夏です。全世界190カ国/111言語で 同時展開されます。
2000年以降に発売されたWindowsシリーズの実績では、10月か11月に集中していました。Windows 10も同様の時期になると予想されます。
比較的現代のOSリリース日
- Windows XP
- 2001/11/16
- Windows Vista
- 2006/11/09
- Windows 7
- 2009/10/22
- Windows 8
- 2012/10/26
- Windows 10
- 2015/??/?? (2015 夏 6月から9月頃)
Windows 10 の価格
- PC版などは、現時点では発表されていません。
- 小型IoTデバイスへは無償提供されます。
過去のWindows の価格
- Windows 8.1 通常版
- 13000円
- Windows 8.1 Pro
- 20000円
Windows 10が無償で提供される条件
無償アップグレードは、2015年7月29日から提供されます。 以下のOSの利用者が対象です。
- Windows 8.1
- Windows 7
Windows7とWindows 8.1のユーザは、Windows 10 の提供開始後の最初の1年間のみ、 Windows 10 へ無償でアップグレードできます。
Windows 10 のエディション
- パソコン用
- Windows 10
- タブレット・スマートフォン用
- Windows 10 for Phones and Tablets
- IoT用
- Windows 10 for IoT
Windows 10 のエディションは、以下の6種類です。
- Windows 10 Home
- Windows 10 Mobile
- Windows 10 Pro
- Windows 10 Enterprise
- Windows 10 Education
- Windows 10 Mobile Enterprise
個人向けの製品は、
- Windows 10 Home
- Windows 10 Mobile
- Windows 10 Pro
です。
x86 32bit/x64 64bitのコードが用意されます。
Windows 10 for Phones and Tablets は、デスクトップモードがありません。Windows Phone 8/8.1 のアプリとWindowsストアアプリのみが動作します。
マイクロソフトは、以下の様な切り分けを想定しています。
- 8インチ以下
- Windows 10 for Phones and Tablets
- 8インチ以上
- Windows 10
Windows 10 の互換性
Windows 7 のアプリケーションが動作します。
Windows 10 の特徴
- スタートボタンの復活
- 仮想デスクトップの追加、複数のデスクトップを利用可能
- 画面分割や任意のアプリケーションの最大化などができます
- パソコン、タブレット、ゲーム機 XBox, スマホなどのすべての端末向けのバージョンを一本化します。
- ユニバーサルな仕様です。
- ブラウザは、スパルタン(Spartan)
- コマンドプロンプトが改善された
- C-a, C-c, C-v, C-f, C-m などのショートカットキーが実装されました。
- Siri に似たアシスタント機能 Cortana (コルタナ)が追加されました。
- ロスレス音声圧縮コーデックであるApple Lossless Format(ALAC) と FLAC がサポートされました。
ブラウザはIE12ではなくSpartan
今まで、Windowsには、標準ブラウザとして Internet Explorer (インターネットエクスプローラ) が同梱されてきました。
Windows 10では、Internet Explorer 12 ではなく、コードネーム Spartan と呼ばれるブラウザが提供されます。
- Chakra JavaScript(チャクラ ジャバスクリプト)
- レンダリングエンジン Trident (トライデント)
- 見た目は、ChromeやFirefox に似ています。
- IEよりも軽量
- Windows 10 には、 IE11 と Spartan が両方搭載されます。
なぜWindows9ではないのか?
マイクロソフトは、Windows 9 ではなく、Windows 10 となった理由について、「新世代のWindows、そしてあらゆるデバイスで砲郭的に動作する幅広いプラットフォームであることを表している」と説明しています。
Windows 10は必要なストレージ容量が8より15.6GB減らせる
Windows 10では、必要なストレージ容量が現行のWindowsより削減できます。2つの新機能により実現されます。
- システムファイルの圧縮アルゴリズムの改善
- リフレッシュやリセット用のリカバリイメージをPCに保存しない
新圧縮アルゴリズムにより、以下のサイズが削減されます。
- 32bit版
- 約1.5GB
- 64bit版
- 約2.6GB
圧縮時にPCのメモリやCPUのの性能をチェックし、圧縮してもパフォーマンスが低下しないか判断します。
Windows 8.1では、リフレッシュやリセット用のリカバリイメージがパソコンメーカーによってストレージに保存されています。その容量は、4GB-12GB程度です。Windows 10では、ユーザがリカバリメディアを作成できます。
Windows 10のテクニカルプレビュー版を試したい
Windows 10 の technical preview (TP, テクニカルプレビュー版)が試したい場合は、マイクロソフトのサイトからISOイメージをダウンロードできます。 2015年1月に第2プレビューがリリースされました。2015年2月に Windows 10 Technical Preview for phones(モバイルビルド)が公開される予定です。
- 英語版、中国語版、ポルトガル語の3カ国版です。
- 32bit / 64bit があります。
- 32bit が 3.1GB, 64bit が 4.1GB
- Windows RT 8.1やWindows Phoneには、インストールできません。
http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows/preview-iso
システム要件は、以下の通りです。
パッチ
- Windows 10 テクニカルプレビュー版(Build 9926)向けに、パッチがリリースされています。
- KB3038357 Flash脆弱性
- KB3037975
Windows 10 のセキュリティ
セキュリティ機能
- 統合セキュリティ対策ソフトウェア Windows Defender
アカウント
- Azure Active Directory(Azuru AD)の識別名でデバイスにログインできる
- Microsoft Account(MSA)を同じように利用できる
- Windows Store へのアクセス、設定、同期、ライブタイル
- Microsoft Account(MSA)を同じように利用できる
- Active Directory と Azuru Active Directoryとクラウド内で連携できる
認証
- Windows Helloと呼ばれる認証が搭載されました。
- パスワードの代替になる「次世代のユーザクレデンシャル」が実装され、どこからでもシングルサインオンできる
- Next Generation Credentials(次世代認証情報)
- 1要素認証を脱却する計画
- PC, タブレット, スマートフォンなど各種のWindows 10 デバイスを信頼済デバイスとして登録して、認証に使用できるようにします。
- ユーザは、登録したデバイスとPINや生体認証を組み合わせて、2要素認証を行います。
- Windows 10の2段階認証の1つ目は、端末自体で、2つ目をPINコード、もしくは、指紋に設定できます。
- PINコードをフィッシングなどで流出しても、2要素認証に登録したデバイスがなければ、攻撃者はサービスにアクセスできません。
- デバイスを盗まれても、PINがなければ、デバイスは役に立ちません。
- スマートフォンなどを利用した使い捨てコード(ワンタイムパスワード)の採用
- WiFi もしくは Bluetooth 接続で、スマートフォンなどを USBキーとして利用する
- 認証のスキームは、FIDO Allianceの団体の標準にもとづきます。マイクロソフト独自のものではありません。
- Windows 10は、パスワード不要の認証が取り入れられます。
- 対応するサイトへのログインや決済確認時にパスワード入力の変わりに、指紋認証、顔認証、音声認証などのバイオメトリクス認証が利用可能になります。サイトごとのパスワードを記憶し利用する手間が省かれます。
- Windows 10は、パスワード不要の認証が取り入れられます。
- デバイスに公開鍵と秘密鍵を発行する場合には、PKIが利用できます。
- デバイスは、何台でも登録できます。
- ユーザのアクセストークンは、Hyper-V 上で実行される仮想化されたセキュアなコンテナに格納され、Pass-the-Hash などの攻撃を無効化できます。
データセキュリティ
- ポリシーを設定することで、企業アプリケーション、データ、メール、イントラネットコンテンツなどの機密情報を自動的に暗号化できます。
- Windows の「ファイルを開く」「保存」のダイアログボックスは、共通のコントロールAPIを利用し、すべてのアプリケーションに適用です。
- Dropbox などの特定のクラウドサービスのアクセスを制御できます。
アプリケーションセキュリティ
マイクロソフトの証明書で署名されていないアプリケーションやコードが実行された場合に、デバイスを完全にロックすることが可能です。
VPN
- アプリケーション単位のVPN接続が可能になります。
- 特定のアプリケーションのみをVPN上で許可できます。
- 管理者は、特定のアプリケーションに、特定のポートやIPアドレスのみにリモートアクセスを制限できます。
Office 2016/Office for Windows 10
次期Officeは、タッチ入力に対応し、タブレットやスマートフォンで利用するためにデザインされています。
マイクロソフトの次期Officeのデスクトップ版は、Office 2016です。デスクトップ版は、Windows 10 のストアアプリとして提供されます。Lync は、Skype for Businessとなります。リリースは、2015年後半とされています。
スマートフォンやタブレット端末向けには、無償提供されるユニバーサルアプリ版のOffice for Windows 10 があります。Windows Insider Program に参加すれば、試用できます。 https://insider.windows.com/
Raspberry Pi
マイクロソフトは、Raspberry Piの対応を発表しています。 http://dev.windows.com/en-us/featured/raspberrypi2support
Windows7とWindows8/Windows8.1のサポート期限
2023/01/10以降は、常に最新のWindows 10のみになります。