Windows 10

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Windows 10 とは、Windows 8.1 の後継のOSです。2015年の夏に発売予定です。無償アップグレードは、2015年7月29日から提供されます。またWindows7ユーザには、Windows 10リリース直後から1年間のみ無料でアップグレードできます。DSP版がすでに発売されています。製品パッケージは9月4日に発売されます。

読み方

Windows 10
うぃんどうず てん

概要

マイクロソフトの Myerson氏は、Windows 10 は、「 Windows-as-a-Service として考えている」と述べました。Windows 10 は、Windows 9と考えられいたものです。

Windows10で自作PC(自作パソコン)を作る場合

Windows 10で自作PC(自作パソコン)を作る場合には、Windows 10 を入手するか、7/8からのアップデートになります。 アップグレードするWindows 7 / 8 / 8.1 がない場合には、以下のメディアを入手してください。

Windows10 DPS版DVDメディアの購入

DSP版のDVDメディアがすでに販売されています。

デスクトップのイメージ

開発コード

Threshold(スレショルド)

Windows 10の発売日

マイクロソフトの正式な発表は、ありませんが、2015年6月に完成を目指しています。 Windows 10の発売時期は、2015年の夏です。全世界190カ国/111言語で 同時展開されます。

2000年以降に発売されたWindowsシリーズの実績では、10月か11月に集中していました。Windows 10も同様の時期になると予想されます。

比較的現代のOSリリース日

Windows XP
2001/11/16
Windows Vista
2006/11/09
Windows 7
2009/10/22
Windows 8
2012/10/26
Windows 10
2015/07/29

Windows 10 の価格

  • Windows 10 Pro パッケージ版(USBフラッシュメディア) 27864円(参考価格)
  • Windows 10 Home パッケージ版(USBフラッシュメディア) 14904円(参考価格)
  • Windows 10 Pro DSP版(DVD) 25920円(参考価格)
  • Windows 10 Home Premium(DVD) DSP版 18144円(参考価格)
  • -PC版などは、現時点では発表されていません。-
  • 小型IoTデバイスへは無償提供されます。
  • Microsoft Windows10 Professional 64bit 日本語 DSP版 25,920円

過去のWindows の価格

Windows 8.1 通常版
13000円
Windows 8.1 Pro
20000円

Windows 10が無償で提供される条件

無償アップグレードは、2015年7月29日から提供されます。 以下のOSの利用者が対象です。

  • Windows 8.1
  • Windows 7

Windows7とWindows 8.1のユーザは、Windows 10 の提供開始後の最初の1年間のみ、 Windows 10 へ無償でアップグレードできます。

Windows 10 のエディション

パソコン用
Windows 10
タブレット・スマートフォン用
Windows 10 for Phones and Tablets
IoT用
Windows 10 for IoT

Windows 10 のエディションは、以下の6種類です。

  • Windows 10 Home
  • Windows 10 Mobile
  • Windows 10 Pro
  • Windows 10 Enterprise
  • Windows 10 Education
  • Windows 10 Mobile Enterprise

個人向けの製品は、

  • Windows 10 Home
  • Windows 10 Mobile
  • Windows 10 Pro

です。

x86 32bit/x64 64bitのコードが用意されます。

Windows 10 for Phones and Tablets は、デスクトップモードがありません。Windows Phone 8/8.1 のアプリとWindowsストアアプリのみが動作します。

マイクロソフトは、以下の様な切り分けを想定しています。

8インチ以下
Windows 10 for Phones and Tablets
8インチ以上
Windows 10

Windows 10 IoT Core

Windows 10 IoT Core は、下記のサイトからダウンロードできます。 http://ms-iot.github.io/content/en-US/Downloads.htm

Windows 10 の互換性

Windows 7 のアプリケーションが動作します。

Windows 10 の特徴

  • スタートボタンの復活
  • 仮想デスクトップの追加、複数のデスクトップを利用可能
    • 画面分割や任意のアプリケーションの最大化などができます
  • パソコン、タブレット、ゲーム機 XBox, スマホなどのすべての端末向けのバージョンを一本化します。
    • ユニバーサルな仕様です。
  • ブラウザは、スパルタン(Spartan)
  • コマンドプロンプトが改善された
    • C-a, C-c, C-v, C-f, C-m などのショートカットキーが実装されました。
  • Siri に似たアシスタント機能 Cortana (コルタナ)が追加されました。
  • ロスレス音声圧縮コーデックであるApple Lossless Format(ALAC) と FLAC がサポートされました。

ブラウザはIE12ではなくSpartan

今まで、Windowsには、標準ブラウザとして Internet Explorer (インターネットエクスプローラ) が同梱されてきました。

Windows 10では、Internet Explorer 12 ではなく、コードネーム Spartan と呼ばれるブラウザが提供されます。

  • Chakra JavaScript(チャクラ ジャバスクリプト)
  • レンダリングエンジン Trident (トライデント)
  • 見た目は、ChromeやFirefox に似ています。
  • IEよりも軽量
  • Windows 10 には、 IE11 と Spartan が両方搭載されます。

なぜWindows9ではないのか?

マイクロソフトは、Windows 9 ではなく、Windows 10 となった理由について、「新世代のWindows、そしてあらゆるデバイスで砲郭的に動作する幅広いプラットフォームであることを表している」と説明しています。

Windows 10は必要なストレージ容量が8より15.6GB減らせる

Windows 10では、必要なストレージ容量が現行のWindowsより削減できます。2つの新機能により実現されます。

  1. システムファイルの圧縮アルゴリズムの改善
  2. リフレッシュやリセット用のリカバリイメージをPCに保存しない

新圧縮アルゴリズムにより、以下のサイズが削減されます。

32bit版
約1.5GB
64bit版
約2.6GB

圧縮時にPCのメモリCPUのの性能をチェックし、圧縮してもパフォーマンスが低下しないか判断します。

Windows 8.1では、リフレッシュやリセット用のリカバリイメージがパソコンメーカーによってストレージに保存されています。その容量は、4GB-12GB程度です。Windows 10では、ユーザがリカバリメディアを作成できます。

Windows 10のテクニカルプレビュー版を試したい

Windows 10 の technical preview (TP, テクニカルプレビュー版)が試したい場合は、マイクロソフトのサイトからISOイメージをダウンロードできます。 2015年1月に第2プレビューがリリースされました。2015年2月に Windows 10 Technical Preview for phones(モバイルビルド)が公開される予定です。

  • 英語版、中国語版、ポルトガル語の3カ国版です。
  • 32bit / 64bit があります。
    • 32bit が 3.1GB, 64bit が 4.1GB
  • Windows RT 8.1やWindows Phoneには、インストールできません。

http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows/preview-iso

システム要件は、以下の通りです。

  • CPU が 1GHz 以上
  • メモリが 32bit は1GB、64bitが2GB
  • DirectX 9 対応のWDDMドライバーがあるグラフィックスカード
  • 16GB以上のストレージ(HDD/SSD)

パッチ

  • Windows 10 テクニカルプレビュー版(Build 9926)向けに、パッチがリリースされています。
    • KB3038357 Flash脆弱性
    • KB3037975

Windows 10 のセキュリティ

セキュリティ機能

  • 統合セキュリティ対策ソフトウェア Windows Defender

アカウント

  • Azure Active Directory(Azuru AD)の識別名でデバイスにログインできる
    • Microsoft Account(MSA)を同じように利用できる
      • Windows Store へのアクセス、設定、同期、ライブタイル
  • Active Directory と Azuru Active Directoryとクラウド内で連携できる

認証

  • Windows Helloと呼ばれる認証が搭載されました。
  • パスワードの代替になる「次世代のユーザクレデンシャル」が実装され、どこからでもシングルサインオンできる
    • Next Generation Credentials(次世代認証情報)
    • 1要素認証を脱却する計画
  • PC, タブレット, スマートフォンなど各種のWindows 10 デバイスを信頼済デバイスとして登録して、認証に使用できるようにします。
  • ユーザは、登録したデバイスとPINや生体認証を組み合わせて、2要素認証を行います。
    • Windows 10の2段階認証の1つ目は、端末自体で、2つ目をPINコード、もしくは、指紋に設定できます。
    • PINコードをフィッシングなどで流出しても、2要素認証に登録したデバイスがなければ、攻撃者はサービスにアクセスできません。
    • デバイスを盗まれても、PINがなければ、デバイスは役に立ちません。
    • スマートフォンなどを利用した使い捨てコード(ワンタイムパスワード)の採用
    • WiFi もしくは Bluetooth 接続で、スマートフォンなどを USBキーとして利用する
  • 認証のスキームは、FIDO Allianceの団体の標準にもとづきます。マイクロソフト独自のものではありません。
    • Windows 10は、パスワード不要の認証が取り入れられます。
      対応するサイトへのログインや決済確認時にパスワード入力の変わりに、指紋認証、顔認証、音声認証などのバイオメトリクス認証が利用可能になります。サイトごとのパスワードを記憶し利用する手間が省かれます。
  • デバイスに公開鍵と秘密鍵を発行する場合には、PKIが利用できます。
  • デバイスは、何台でも登録できます。
  • ユーザのアクセストークンは、Hyper-V 上で実行される仮想化されたセキュアなコンテナに格納され、Pass-the-Hash などの攻撃を無効化できます。

データセキュリティ

  • ポリシーを設定することで、企業アプリケーション、データ、メール、イントラネットコンテンツなどの機密情報を自動的に暗号化できます。
    • Windows の「ファイルを開く」「保存」のダイアログボックスは、共通のコントロールAPIを利用し、すべてのアプリケーションに適用です。
  • Dropbox などの特定のクラウドサービスのアクセスを制御できます。

アプリケーションセキュリティ

マイクロソフトの証明書で署名されていないアプリケーションやコードが実行された場合に、デバイスを完全にロックすることが可能です。

VPN

  • アプリケーション単位のVPN接続が可能になります。
  • 特定のアプリケーションのみをVPN上で許可できます。
  • 管理者は、特定のアプリケーションに、特定のポートやIPアドレスのみにリモートアクセスを制限できます。

Office 2016/Office for Windows 10

次期Officeは、タッチ入力に対応し、タブレットやスマートフォンで利用するためにデザインされています。

マイクロソフトの次期Officeのデスクトップ版は、Office 2016です。デスクトップ版は、Windows 10 のストアアプリとして提供されます。Lync は、Skype for Businessとなります。リリースは、2015年後半とされています。

スマートフォンやタブレット端末向けには、無償提供されるユニバーサルアプリ版のOffice for Windows 10 があります。Windows Insider Program に参加すれば、試用できます。 https://insider.windows.com/

Raspberry Pi

マイクロソフトは、Raspberry Piの対応を発表しています。 http://dev.windows.com/en-us/featured/raspberrypi2support

Windows7とWindows8/Windows8.1のサポート期限

Windows 7のメインストリームサポート
2015/01/13に終了
Windows 8のメインストリームサポート
2018/01/09
Windows 8の延長サポート
2023/01/10

2023/01/10以降は、常に最新のWindows 10のみになります。

Windows 10 のクリーンインストール

無償アップグレードを利用してアップグレードを行い、自動オンライン認証したデバイスに Windows 10 のクリーンインストールを行う手順は、以下の通りです。

  1. マイクロソフトのサイトからISOファイルのWindows 10 のダウンロード を行います。
  2. ISOファイルからインストールメディアを作成します。
  3. メディアからセットアップします。プロダクトキーの入力は省略されます。

Windows 10のクリーンインストールを行うには、2015-08-09時点では、一度、Windows 10にアップグレードしなければなりません。

  1. マイクロソフトのサイトからISOファイルのWindows 10 のダウンロード を行います。
  2. ISOファイルからインストールメディアを作成します。
  3. 既存のOSをWindows 10にアップグレードします。
  4. アップグレード済みの環境でプロダクトキーを確認します(自動オンライン認証をしていて、メディアからセットアップする場合は、省略可能です)。
  5. インストールメディアからクリーンインストールを行います。

関連項目




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