HDMI
HDMI とは、パソコンやテレビ、タブレットパソコン、オーディオ、携帯電話、ゲーム機など様々な電子機器で使われているケーブルの標準規格です。映像と音声を送ることができます。パソコンの世界で多く利用されているのは、標準的なタイプAのHDMIです。パソコンやノートパソコンは大抵、タイプAのHDMIです。小型、持ち運びの機器だとミニHDMI(Mini HDMI,タイプC),マイクロHDMI(Micro HDMI, タイプD)が採用されています。
読み方
- HDMI
- えいちでぃーえむあい
目次
概要
HDMIは、映像と音声を送ることができるため、1本のケーブルで2つをまかなうことができます。 たとえば、テレビとパソコンを1本のHDMIケーブルで接続し、映像も音声もテレビから出せます。 テレビにオーディオ機器が接続されている場合は、その機器から音声を出すこともできます。
コネクタの種類
HDMIには、いくつものタイプがあります。 一般的に利用されているものは、
- 標準的な HDMI タイプ A
- 携帯等で利用される HDMI タイプ C / ミニHDMI (Mini HDMI)
- 携帯電話やタブレットなど使われる HDMI タイプ D / マイクロHDMI (Micro HDMI)
タイプ | ピン数 | 用途 |
---|---|---|
タイプA | 19ピン | パソコン、テレビ、オーディオ、ゲーム機などで利用される標準タイプ。 |
タイプB | 29ピン | デュアルリンクでの1080pを超える解像度をサポートしている。 |
タイプC | 19ピン | ミニHDMI端子(Mini HDMI), ビデオカメラなどで利用されている。 |
タイプD | 19ピン | マイクロHDMI端子(Micro HDMI)、携帯電話、デジタルカメラなどで利用されている。 |
タイプE | 19ピン | 車載用 |
HDMIの規格
- HDMI 1.4a
- HDMI 1.4
- HDMI 1.3
HDMI 1.3a と 1.4 の違い
下記のリストは、1.4が1.3aから進化した部分です。
- HDMI イーサネットチャンネル(HEC)
- オーディオリターンチャンネル(ARC)
- 3D
- Frame Packing方式(必須)
- Side-by-Side Half方式(オプション)
- Side-by-Side Full方式(オプション)
- Field alternative方式(オプション)
- Line alternative方式(オプション)
- Left+Depth方式(オプション)
- Left+Depth+Gfx+Gfx Depth方式(オプション)
- 4K2K
- 3840×2160p/24Hz, 25Hz, 30p
- 4096×2160p/24Hz
- Content Type
- 色空間の拡大(sYCC601、AdobeRGB、AdobeYCC601)
- 新コネクター
- Type D(micro HDMI:モバイル用)
- Type E(車載用)
HDMI 1.4a と 1.4 の違い
3. 3D
- Frame Packing方式(必須)
- Side-by-Side Half方式(必須)
- Side-by-Side Full方式(オプション)
- Field alternative方式(オプション)
- Line alternative方式(オプション)
- Left+Depth方式(オプション)
- Left+Depth+Gfx+Gfx Depth方式(オプション)
- Top-and-bottom方式(必須)
必須項目は、対応機器ごとに異なります。
- ディスプレイ機器とリピーターは、すべての必須項目をサポートしなければなりません。
- ソース機器は、いずれかひとつに対応していれば、バージョン1.4a対応といえます。
HDMIと機器
HDMIとデスクトップ
デスクトップでは、標準的なタイプAのHDMIケーブルが利用されます。 HDMI 1.4a を利用していれば良いでしょう。
液晶テレビや液晶ディスプレイがタイプAに対応しています。
HDMIとノートパソコン
パナソニックのLet's Noteや VAIO などのノートパソコンには、 VGA と HDMI などが両方ついているものがあります。
MacBook Pro だと Thunderbolt と HDMI がついています。
MacBook Air は、Thunderbolt のみ、USB Type-Cのみ、といったモデルがあります。
Raspberry Pi とノートパソコン
- Raspberry Pi Zero は、ミニHDMI
- Raspberry Pi 1,2 は、HDMI
映像を出力する規格
VGAとHDMI
VGAはアナログで、HDMIはデジタルです。HDMIのほうが、映像がハッキリ出ますので、どちらかが選べるならHDMIを利用しましょう。
DVI-DとHDMI
2000年代は、DVI-Dの全盛時代でした。その後、HDMIが登場し、DVI-DからHDMIへ標準が移ってきました。
DVI-DとHDMIは、どちらもデジタルですが、HDMIは、音声にも対応しているので、1本のケーブルで、機器と接続できるメリットがあります。
変換
マイクロHDMIからHDMI
ミニHDMIからHDMI
関連項目
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