「ssh ProxyCommandを利用した多段ssh」の版間の差分
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ネットワークの構成が理由で、プライベートネットワークのサーバにアクセスするために、ゲートウェイとなるサーバを経由するケースもあります。 | ネットワークの構成が理由で、プライベートネットワークのサーバにアクセスするために、ゲートウェイとなるサーバを経由するケースもあります。 | ||
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== ProxyCommand == | == ProxyCommand == | ||
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[[ssh]] には、 ProxyCommand という機能が提供されています。 | [[ssh]] には、 ProxyCommand という機能が提供されています。 | ||
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下記の多段 ssh を簡単にする方法を説明します。 | 下記の多段 ssh を簡単にする方法を説明します。 | ||
local - gw1 - target1 | local - gw1 - target1 | ||
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== 関連項目 == | == 関連項目 == | ||
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2013年10月6日 (日) 20:14時点における版
sshd のアクセス元の制限をしている環境では、ssh でログインするために、特定のサーバーを経由してログインすることがあります。中継サーバーを利用した、多段 ssh を簡単にする方法を説明します。OpenSSHのnetcatモードを利用します。
読み方
- ProxyCommand
- ぷろきし こまんど
概要
セキュリティを目的として、アクセス元を制限することは多くあります。アクセスの制限は、 hosts.allow や ファイアーウォール などで行えます。 ネットワークの構成が理由で、プライベートネットワークのサーバにアクセスするために、ゲートウェイとなるサーバを経由するケースもあります。
クライアントからターゲットの間にある中継サーバーたちは、 ssh のプロキシ、踏み台サーバー(乗っ取られたサーバーという意味ではなく)、ssh ゲートウェイサーバー などと呼ばれています。
多段 ssh とは、たとえば、以下の経路のことです。
local - gw1 - target1 local - gw1 - gw2 - target2
多段 ssh を実行する場合に、面倒なやり方として以下のログイン手順があります。
local% ssh gw1 gw1% ssh target1
毎回、この作業をやるのは、面倒です。 また、中継するサーバーが増えると、効率が悪くなります。
OpenSSH 5.4 以降の netcat モードを利用する方法以外に、ncat / netcat を使用して、同様のことが実現できます。
ProxyCommand
ssh には、 ProxyCommand という機能が提供されています。
サーバへ接続するときに使うコマンドを指定します。このコマンドは、ユーザのシェルで実行されます。
~/.ssh/config (ssh_config) に ProxyCommand を定義することにより、多段 ssh を簡単にできます。
記号 | 説明 |
---|---|
%h | 接続するホスト名に置き換えられます。 |
%p | ポート番号に置き換えられます。 |
%r | リモートユーザー名に置き換えられます。 |
この ProxyCommand ディレクティブは、 netcat (nc, ncat) を併用すると便利です。
使い方
中継サーバー1台のssh
下記の多段 ssh を簡単にする方法を説明します。
local - gw1 - target1
~/.ssh/config (ssh_config) に下記の設定を行います。
Host target1 ProxyCommand ssh -q -W %h:22 gw1
ssh の -W は、netcat モードを有効にするオプションです。 netcat モードは、OpenSSH 5.4 で実装されました。
中継サーバー2台のssh
下記の多段 ssh を簡単にする方法を説明します。
local - gw1 - gw2 - target2
~/.ssh/config (ssh_config) に下記の設定を行います。
Host target2 ProxyCommand ssh -q -W %h:22 gw2 Host gw2 ProxyCommand ssh -q -W %h:22 gw1