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CAT(1) FreeBSD 一般コマンドマニュアル CAT(1)

名称

cat − ファイルの連結、表示を行う

書式

cat [−benstuv] [file ...]

解説

cat はファイルを連続的に読み込み、標準出力に書き出します。 file が単一の ダッシュ (‘-’) または存在しない場合、 cat は標準入力から読み込みます。 file が UNIX ドメインソケットの場合、 cat はこれに接続し、 EOF まで読み取 りを行います。これは、 inetd(8) で利用可能な UNIX ドメインのバインディン グ機能を補うものです。

オプションは以下のとおりです。

       −b

非空白行に、1 から開始する番号を付けます。

−e
表示できない文字を目に見える形で表示し ( −v オプション参照)、各行 の最後に (‘$’) を表示します。

−n
行番号を付け加えます。行番号は 1 から始まります。

−s
連続した空行を圧縮します。連続した空行は 1 行の空行として出力され ます。

−t
表示できない文字を目に見える形で表示し ( −v オプション参照)、タブ を ‘^I’ で表示します。

−u
出力のバッファリングを行いません。

−v
表示できない文字を目に見える形で表示します。 control-X は ‘^X’ 、 削除文字 (8進数で 0177) は ‘^?’ と表示されます。 ASCII 文字でない もの ( 最上位ビットが立っているもの ) は、 ‘M-’ (メタ) のあとに残 りの7ビットで表されるキャラクタを表示します。

診断

ユーティリティ cat は、成功すると 0 で、エラーがあった場合は >0 で終了し ます。

使用例

コマンド

      cat file1

は、 file1 の内容を標準出力へ表示します。

コマンド

      cat file1 file2 > file3

は、 file1file2 の内容を file3 へ順番に表示します。 file3 が既に存在 する場合にはこれを切り詰めます。リダイレクトについての更なる情報は、シェ ル (すなわち sh(1)) のマニュアルページを参照してください。

コマンド

      cat file1 - file2 - file3

は、 file1 の内容を表示し、標準入力から EOF (‘^D’) 文字を受け取るまでに受 け取ったデータを表示し、 file2 の内容を表示し、再度標準入力から読取った内 容を出力し、最後に file3 の内容を出力します。標準入力がファイルを参照して いる場合、コマンドライン上の 2 番目のダッシュは効果がなくなることに注意し てください。最初の ‘-’ において、ファイルの内容全体が、 cat によって既に 読み取られて表示されてしまったからです。

関連項目

head(1), more(1), pr(1), sh(1), tail(1), vis(1), zcat(1), setbuf(3)

       Rob Pike, "                    UNIX Style, or cat -v Considered Harmful",                                                                 USENIX SummerConference Proceedings,                               1983.

規格

cat ユーティリティは IEEE Std 1003.2-1992 (‘‘POSIX.2’’) 仕様に準拠してい ます。

フラグ [−benstv] はこの仕様に対する拡張です。

歴史

cat ユーティリティは Version 1 AT&T UNIX から登場しました。 Dennis Ritchie がマニュアルの初版をデザインし、執筆しました。

バグ

シェルの出力リダイレクトのメカニズムが原因で、 ‘‘cat file1 file2 > file1’’ は file1 に最初に入っているデータを消去してしまいます!

cat ユーティリティは、 −t−v オプションが有効な場合、マルチバイト文字 を認識しません。

FreeBSD 10.0 March 21, 2004 FreeBSD 10.0

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