CAT(1) FreeBSD 一般コマンドマニュアル CAT(1)
名称
cat − ファイルの連結、表示を行う |
書式
cat [−benstuv] [file ...] |
解説 |
cat はファイルを連続的に読み込み、標準出力に書き出します。 file が単一の ダッシュ (‘-’) または存在しない場合、 cat は標準入力から読み込みます。 file が UNIX ドメインソケットの場合、 cat はこれに接続し、 EOF まで読み取 りを行います。これは、 inetd(8) で利用可能な UNIX ドメインのバインディン グ機能を補うものです。 オプションは以下のとおりです。 |
−b
非空白行に、1 から開始する番号を付けます。 −e −n −s −t −u −v 診断 |
ユーティリティ cat は、成功すると 0 で、エラーがあった場合は >0 で終了し ます。 |
使用例
コマンド cat file1 は、 file1 の内容を標準出力へ表示します。 コマンド cat file1 file2 > file3 は、 file1 と file2 の内容を file3 へ順番に表示します。 file3 が既に存在 する場合にはこれを切り詰めます。リダイレクトについての更なる情報は、シェ ル (すなわち sh(1)) のマニュアルページを参照してください。 コマンド cat file1 - file2 - file3 は、 file1 の内容を表示し、標準入力から EOF (‘^D’) 文字を受け取るまでに受 け取ったデータを表示し、 file2 の内容を表示し、再度標準入力から読取った内 容を出力し、最後に file3 の内容を出力します。標準入力がファイルを参照して いる場合、コマンドライン上の 2 番目のダッシュは効果がなくなることに注意し てください。最初の ‘-’ において、ファイルの内容全体が、 cat によって既に 読み取られて表示されてしまったからです。 |
関連項目
head(1), more(1), pr(1), sh(1), tail(1), vis(1), zcat(1), setbuf(3) |
Rob Pike, " UNIX Style, or cat -v Considered Harmful", USENIX SummerConference Proceedings, 1983.
規格
cat ユーティリティは IEEE Std 1003.2-1992 (‘‘POSIX.2’’) 仕様に準拠してい ます。 フラグ [−benstv] はこの仕様に対する拡張です。 |
歴史
cat ユーティリティは Version 1 AT&T UNIX から登場しました。 Dennis Ritchie がマニュアルの初版をデザインし、執筆しました。 |
バグ
シェルの出力リダイレクトのメカニズムが原因で、 ‘‘cat file1 file2 > file1’’ は file1 に最初に入っているデータを消去してしまいます! cat ユーティリティは、 −t や −v オプションが有効な場合、マルチバイト文字 を認識しません。 FreeBSD 10.0 March 21, 2004 FreeBSD 10.0 |