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COLCRT(1) FreeBSD 一般コマンドマニュアル COLCRT(1)

名称

colcrt − nroff の出力を CRT で表示するためのフィルタ

書式

colcrt [] [−2] [file ...]

解説

colcrt ユーティリティは、半改行、逆改行の能力を持たず、重ね打ちで表示が壊 れる端末に、仮想的にその機能を提供します。半改行文字と下線(ダッシュ‘-’ に 置換されます)は、通常の出力行の間に新しい行をもうけて出力されます。

利用可能なオプションは以下のとおりです;

下線を出力しません。このオプションは特に tbl(1)allbox で描か れた表を表示するのに便利です。

−2
すべての行に半改行があるように出力します。実質的には、1 行おきに 出力されることになります。通常は半改行のない行で余分な改行を出力 しません。ただし、二つの連続した空行は省略されません。 −2 オプ ションは上付き、あるいは下付き文字が含まれていて、それらを印字で きないラインプリンタに対して出力する時に便利です。

環境変数

environ(7) に記述されているように、 LANG, LC_ALL, LC_CTYPE 環境変数は colcrt の実行に影響を及ぼします。

使用例

colcrt の典型的な利用法は、以下のとおりです。

tbl exum2.n | nroff −ms | colcrt − | more

診断

ユーティリティ colcrt は、成功すると 0 で、エラーがあった場合は >0 で終了 します。

関連項目

nroff(1), troff(1), col(1), more(1), ul(1)

バグ

’ オプションが指定されたときにも、空白部分の下線文字を書き、下線文字を 表示するようにすべきです。

102 行以上の行を遡って処理することはできません。

一般に、重ね打ちの効果は失われます。特殊なケースとして、 ‘|’ が ‘−’ や下 線と重ね打ちされる場合には、 ‘+’ になります。

各行は 132 文字で切り捨てられます。

すでに 1 行おきになっている文書では、上付き、下付き文字に対する対処が必要 です。

1 カラム幅より大きい文字には、正しくアンダラインが引かれないことがありま す。

歴史

colcrt は 3.0BSD から登場しました。

FreeBSD 10.0 July 31, 2004 FreeBSD 10.0

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