BUILD(7) FreeBSD 多方面の情報マニュアル BUILD(7)
名称
build − システムの構築方法についての情報 |
解説
FreeBSD システムおよびアプリケーションのソースコードは、異なる 3 つのディ レクトリに格納されています。通常は、 /usr/src, /usr/doc, /usr/ports で す。 /usr/src には ‘‘ベースシステム’’ のソースが含まれています。ベースシ ステムとは、システムを使える状態に構築し直すのに必要なものとして大雑把に 定義されています。 /usr/doc にはシステムドキュメントのソースが含まれてい ます。ただし、マニュアルページは除きます。 /usr/ports は、サードパーティ のアプリケーションを構築し、インストールするための一貫したインタフェース を提供しているツリーです。 これら 3 つのディレクトリそれぞれに格納されているものを構築しインストール するには、 make(1) コマンドを使用します。これら 3 つのディレクトリ、もし くはサブディレクトリ内のどこででも make(1) コマンドを実行すれば、そのディ レクトリ配下のサブディレクトリ内すべてで同一のコマンドを発行したのと同じ 効果があります。ターゲットを指定しなければ、make コマンドを実行したディレ クトリ内にあるものを単純に構築します。次のリストはその他のターゲットの名 称およびアクションを示したものです: |
clean
構築プロセス中で生成されたファイルをすべて消去します。 install update その他の /usr/src での make ターゲットは次のものがあります: buildworld installworld buildkernel installkernel reinstallkernel kernel ports の構築プロセスに関する情報については、 ports(7) を参照してくださ い。 環境変数 |
TARGET_ARCH
ターゲットとなるマシンプロセッサアーキテクチャ。この環境変数 は ‘‘uname −p’’ の出力と同じものです。異なるアーキテクチャ用 にクロスビルドするにはこの環境変数を設定してください。 TARGET NO_WERROR DESTDIR 関連ファイル |
/etc/make.conf
/usr/doc/Makefile 使用例 |
最新のソースからシステムを更新するのに ‘‘よい’’ とされている方法に関して は、 src/UPDATING の COMMON ITEMS セクションをぜひ参照してください。 i386 のホストで Alpha アーキテクチャ用のシステムをクロスビルドするには、 次のコマンドシーケンスを使用できます: cd /usr/src make TARGET_ARCH=alpha buildworld make TARGET_ARCH=alpha DESTDIR=/clients/axp installworld |
関連項目
cc(1), install(1), make(1), make.conf(5), ports(7), release(7), config(8), mergemaster(8), reboot(8), shutdown(8) |
作者
Mike W. Meyer 〈mwm@mired.org〉 。 FreeBSD 10.0 February 23, 2005 FreeBSD 10.0 |