NFS バージョン 2 プロトコルを使用します
(デフォルトはバージョン 3 をまず試した後にバージョン 2
を用います)。 NFS バージョン 2 で は、ファイルサイズは 2
ギガバイトに制限されることに注意してくださ い。
−3
NFS バージョン 3 プロトコルを使用します。
−D
NQNFSにおいて ‘‘停止サーバ閾 (dead server
threshold)’’ をタイムア ウト (round trip
timeout) 回数で指定します。これを越えると
‘‘server not responding’’
メッセージが表示されます。
−I
readdir での読み取りサイズを指定した値にします。値は通常
DIRBLKSIZ
の倍数であり、マウントの読み取りサイズ以下です。
−L
fcntl(2)
ロックをネットワーク転送しません。すべてのロックはローカ
ルとなり、サーバおよび他の NFS
クライアントには見えなくなります。 これにより rpcbind(8)
サービスを実行する必要がなくなり、 rpc.statd(8) と
rpc.lockd(8) のサーバをクライアント上で実行する必
要がなくなります。本オプションは最初のマウント実行時にのみ尊重さ
れ、マウントオプション更新時には黙って無視されます。
−N
予約されたソケットポート番号を使用し ません (後述)。
−P
予約されたソケットポート番号を使います。このフラグは廃れたもので
あり、互換性のためだけにあります。現在、予約されたソケットポート
番号をデフォルトで使用します。 (クライアントの root
が信頼でき、
ネットワークケーブルも安全な場所にあるが、クライアントのユーザは
信頼できないという、まれな場合には役に立つでしょうが、通常のデス
クトップクライアントには当てはまりません。)
−R
マウントのリトライ回数を、指定された値にします。デフォルトのリト
ライ数は 0
であり、これは永遠にリトライを続けることを意味します。
各リトライの間隔は 60 秒です。
−T
UDP の代わりに TCP
を使います。これは、サーバがクライアントと同じ LAN
ケーブル上にない場合に使うことをお勧めします (注意: この機能
は大抵の非 BSD サーバではサポートされていません)。
−U
TCP NFS マウントであっても、マウントプロトコルに UDP
を強制しま す。 (古い BSD サーバにて必要です。)
−a
先読みブロック数を指定した値に設定します。値は 0 から 4
までの範
囲で、サイズの大きなファイルをシーケンシャルに読む場合、何ブロッ
ク先読みするかを決定します。帯域幅 ×
遅延が大きな状況でマウントす る場合に 1
より大きな値をお勧めします。
−b
最初にサーバの接続に失敗した場合、子プロセスを起動して、バックグ
ラウンドでマウントを続けようとします。マルチユーザモードで起動す
る際、重要でないファイルシステムを fstab(5)
に書いておく場合に役 に立ちます。
−c
UDP マウントポイントに対しては、 connect(2)
を使いません。これ は、標準のポート番号 2049
からのリクエストに答えないサーバや別の IP
アドレスからリクエストに答えるサーバ
(サーバがマルチホームの場 合に発生し得ます)
vfs.nfs.nfs_ip_paranoia sysctl を 0 に設定する
と、本オプションがデフォルトになります。に対しては使う必要があり
ます。
−d
再送タイムアウト時間を動的に予測しません。これは、動的に予測され
る再送タイムアウト時間が非常に短いために、 UDP
マウントが高いリト
ライレートを示しているような場合に有効です。
−g
認証用のグループリストの最大サイズを、指定した値に設定します。
RFC 1057 ではグループリストのサイズは 16
と記述されていますが、こ
れを扱えない古いサーバをマウントするときに使うべきです。多くのグ
ループに属しているユーザに対してマウントポイントから応答がない場
合は、8 を指定してみて下さい。
−i
マウントを割り込み可能とします。これは、応答しないサーバがあるた
めにファイル関連のシステムコールが遅れるような場合、プロセスに終
了シグナルが送られると、EINTR
でシステムコールが失敗することを意 味します。
−l
NQNFS と NFSV3 において、Readdir_and_Lookup
RPCを使うことを指定し ます。このオプションは
‘‘ls -l’’ するようなときに RPC
のトラ
フィックを減らしますが、属性と名前のキャッシュをプリフェッチエン
トリで溢れさせる傾向があります。このオプションを指定して性能が良
くなるのか悪くなるのかを確認して下さい。バンド幅と遅延の積が大き
なネットワークにて最も有用でしょう。
−o
−o
フラグの後に、オプションをコンマで区切って並べ指定します。指定
可能なオプションとその意味は mount(8)
を参照してください。以下の NFS
固有のオプションを使用可能です:
port=〈port_number〉
指定したポート番号を NFS 要求に使用します。デフォルトでは
portmapper に問い合わせます。
acregmin=〈seconds〉
acregmax=〈seconds〉
acdirmin=〈seconds〉
acdirmax=〈seconds〉
ファイル属性がキャッシュされたときに、キャッシュエントリ
をエクスパイアするためにタイムアウトを計算します。これら の
4 つの値は、 ‘‘ディレクトリ’’ および
‘‘通常’’ (ディレ クトリ以外)
の上限および下限を決定します。デフォルトで
は、通常ファイルは 3 から 60 秒、ディレクトリは 30 から 60
秒です。タイムアウトの算出アルゴリズムはファイルの古さ
を元にするものです。ファイルが古くなると、キャッシュが有
効であると見なす期間も長くなり、上記限界に近付きます。
noinet4, noinet6
AF_INET や AF_INET6 の接続を無効化します。同じ名前で A レ
コードと AAAA レコードを持つホストにおいて有用です。
歴史的な −o オプション
これらのオプションを使用する事は勧められません。歴史的な
mount_nfs
との互換性のためにここに記述してあります。
bg
−b と同じ。
conn
−c を指定しない場合と同じ。
dumbtimer
−d と同じ。
intr
−i と同じ。
lockd
−L を指定しない場合と同じ。
nfsv2
−2 と同じ。
nfsv3
−3 と同じ。
rdirplus
−l と同じ。
mntudp
−U と同じ。
resvport
−P と同じ。
soft
−s と同じ。
tcp
−T と同じ。
−r
データのリードサイズを指定した値にします。この値は通常 1024
以上 の 2
のべき乗でなければなりません。これはマウントポイントを頻繁に
使っている間に、
‘‘タイムアウトで消失したフラグメント数’’
が大き くなっていくときに、UDP マウントに対して使います
(netstat(1) を −s オプション付きで使うことで、
‘‘タイムアウトで消失したフラグメ
ント数’’ の値を見ることができます)。
−w オプションも参照してくだ さい。
−s
ソフトマウントを行います。これは、タイムアウトが決められた
リトラ
イ回数に達すると、システムコールが失敗することを意味します。
−t
指定した値に初期再送タイムアウト時間を設定します。パケットの消失
レートの高いネットワークや負荷の高いサーバで行う UDP
マウントを
チューニングするときに役立ちます。ファイルシステムがアクティブな
ときに nfsstat(1)
が高い再送レートを示す場合には、この値を増やし
てみて下さい。一方、再送レートは低いが、応答遅延が長い場合はこの
値を減らします。 (通常、 −d
オプションをこのオプションとともに使
い、手動でタイムアウトインターバルを調整します。)
−w
指定した値にライトデータサイズを設定します。解説は
−r オプション と同様ですが、
‘‘タイムアウトで消失したフラグメント数’’
は、クラ イアントのかわりにサーバの値を使います。
−r や −w のオプション
は、マウントするサーバが TCP
マウントをサポートしていない場合にパ
フォーマンスを向上させる最後の手段であることに注意してください。
−x
ソフトマウントの再送タイムアウト回数を設定します。
関連項目 |