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このドキュメントの内容は、以下の通りです。

はじめに

手書きと比べて、パソコンを使うメリットは、コピー&ペーストで無限にデータを増やせることでしょう。同じような文章やプログラムを書く場合には、ゼロから書くよりも、すでに書かれているテキストをコピーするほうが明らかに速いはずです。

Windows には、クリップボードと呼ばれる一時的なデータの保存領域を持っています。テキストのコピーを行ったときに、データは、クリップボードに格納されます。コピー&ペーストを支えているのは、クリップボードです。2018年の Windows 10 では、オペレーティングシステムがクリップボードの履歴に対応し、履歴から選択して貼り付けること(ペーストすること)も可能になりました。

究極のテキストエディタの1つである vimでは、vim そのものが独自のクリップボードを持っています。 vimに内蔵されているクリップボードは、レジスタと呼ばれます。

vimは、複数のレジスタを持っているため、うまく使えば、より高速にテキストを入力していくことができます。この記事では、vimのレジスタの使い方を説明します。

vimのレジスタ

vimでは、yypで簡単にヤンク(コピー)して貼り付けができます。これだと、1つの情報しか、ヤンクしていられません。

複数の行を覚えておきたいときには、vimレジスタを使います。

yyを使うと、暗黙的に 0 というレジスタにコピーされます。そして、p(かP)は、暗黙的に 0 というレジスタから貼り付けます。

レジスタを指定して、ヤンクと貼り付けを行うことにより、 複数のデータをレジスタに保持することができます。

レジスタを指定する方法

vim では、 aからzのレジスタに、記憶することができます。

レジスタa を指定する場合は、下記のコマンドになります。
"a

なにかの暗号に見えるかもしれませんが、ダブルクォートのあとに a を入力します。

レジスタを指定してヤンクする方法

レジスタ a に行をヤンクする場合は、以下のコマンドを入力します。
"ayy

上記は、ダブルクォートa でレジスタaを指定し、 yy でヤンク(コピー)するという意味になります。

レジスタの内容を確認する方法

上記のコマンドでレジスタaにヤンクしたので、レジスタ a の内容を確認してみます。 レジスタの内容を確認するには、 reg コマンド(registers)を使います。

registers コマンドの実行例は以下の通りです。
レジスタ a の内容を確認する場合には、引数に a を指定します。
NORMAL  [無名] | +  unix | utf-8 | no ft   50%    1:1
:reg a
型式 名前 内容
  l  "a   int main(int argc, char *argv) {^J
続けるにはENTERを押すかコマンドを入力してください

複数のレジスタ名を指定することで、同時に指定した複数のレジスタを確認することもできます。
:reg a 0
--- レジスタ ---
"0   ^I[src]^J
"a   ^Iになります。^J

レジスタを指定して貼り付ける方法

今度は、vimのレジスタを指定して貼り付ける方法です。

レジスタ a の内容をペーストするときは、以下のコマンドを実行します。
"ap
または、P を使用します。
"aP

上記のコマンドの意味を解説します。ダブルクォート a でレジスタ a を指定し、 p もしくは P でペーストを指示しています。

このように、レジスタ名を指定してヤンクや貼り付けをすることができます。

参考

vim でのコピー&ペーストのやり方が興味のある方は、以下の記事を読んでみてください。
参照しているページ (サイト内): [2007-11-21-1]

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