Java Mapの使い方 get() put() remove() size() clear()

このドキュメントの内容は、以下の通りです。

• はじめに
• コレクションとは
• Map とは
• Mapを操作するための基本的なメソッド
• Mapのサンプルコード
• 実行結果
• 重複したキーを追加した場合
• 拡張for でMapを表示する方法
• foreach とラムダ式でMapを表示する方法
• そのほかの方法

はじめに

この記事では、JavaのMapの使い方について解説します。 Map は、キーとバリューのペアを扱えるクラスです。

コレクションとは

Java には、コレクションクラスと呼ばれるクラスがあります。
コレクションには、以下があります。

• マップ (Map)
• セット (Set)
• リスト (List)

Map とは

Mapはオブジェクトに名前(キー)をつけて管理することができます。
Mapには、同一のキーを複数登録することができません。
キーから値(バリュー)を参照します。

Mapを操作するための基本的なメソッド

Mapを操作するための基本的なメソッドには、以下のメソッドがあります。

Mapのサンプルコード

Mapのサンプルコードを以下に示します。

import java.util.Map;
public class JavaTest1 {
	static public void main(String[] arg){
		Map<String, String> hm = new HashMap();

		setData(hm);

		System.out.println(hm.get("3")); // key=3の値を取り出す
		System.out.println(hm.containsKey("3")); // key=3があるか？
		System.out.println("HashMap: " + hm);
		System.out.println("HashMap size: " + hm.size());

		hm.remove("3"); // key=3を削除する
		System.out.println(hm.containsKey("3")); // key=3があるか？前の行で消したので、もうない
		System.out.println("HashMap: " + hm);
		System.out.println("HashMap size: " + hm.size());

		System.out.println(hm.remove("1")); // 100が表示される
		System.out.println(hm.remove("9999")); // key=9999は存在しないため null
	}
	static private void setData(Map<String,String> m){

		m.put("2", "200");
		m.put("3", "300");
		m.put("1", "100");
		m.put("5", "a");
		m.put("6", "b");
		m.put("4", "c");
	}
}

実行結果

以下は、サンプルプログラムの実行結果です。

true
HashMap: {3=300, 5=a, 2=200, 4=c, 6=b, 1=100}
HashMap size: 6
false
HashMap: {5=a, 2=200, 4=c, 6=b, 1=100}
HashMap size: 5
100
null

重複したキーを追加した場合

Map では、同じキーを複数もつことはできません。
Map では、重複したキーを追加しようとした場合は、同じキーの値(バリュー)が上書きされます。すでに存在するキーに対して、 put()を実行した場合、後からput()した値(value)が古い値を上書きします。

m.put("2", "200");
m.put("2", "abc"); // 200を上書きします。

拡張for でMapを表示する方法

Java の 拡張forを利用して、Map をループさせる方法を紹介します。

/*
 * hashmap_for_ex1.java
 * Copyright (C) 2020 kaoru
 */
import java.util.Map;
import java.util.HashMap;
public class hashmap_for_ex1
{
	public static void main(String[] args) {
		HashMap<Integer, String> map = new HashMap<>();
		map.put(1, "foo");
		map.put(2, "bar");
		map.put(3, "hoge");

		for(Map.Entry<Integer, String> e : map.entrySet() ) {
			System.out.println(e);
		}
	}
}

コンパイルと実行例は、以下の通りです。

% javac hashmap_for_ex1.java
% java hashmap_for_ex1
1=foo
2=bar
3=hoge

foreach とラムダ式でMapを表示する方法

forEach を使って、Map の内容を表示する例です。
拡張forを利用するよりも、タイプ量が少なくて済むため、こちらのほうが簡単かもしれません。

/*
 * hashmap_foreach1.java
 * Copyright (C) 2015 kaoru
 */
import java.util.HashMap;
public class hashmap_foreach1
{
	public static void main(String[] args) {
		HashMap<Integer, String> map = new HashMap<>();
		map.put(1, "foo");
		map.put(2, "bar");
		map.put(3, "hoge");

		map.forEach( (key, value) -> System.out.println(key + " " + value ) );
	}
}

そのほかの方法

[[2008-04-11-1]] では、Map を Iterator で扱う方法を紹介しています。

[[2008-04-10-2]] では、Java Map クラスの違い HashMap Hashtable TreeMap LinkedHashMapを紹介しています。

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