CSIRT カカクコムと楽天が日本シーサート協議会に正式加盟

CSIRT(シーサート)とは、Computer Secrity Incident Response
Team(コンピュータセキュリティインシデントレスポンスチーム)のことです。CSIRTは、インターネットにおける主にセキュリティの問題の監視、調査、情報交換する組織の総称です。
CSIRTの発足の原因は1988年11月2日のモリスワーム発生です。モリスワームはアメリカの大学生の作成した不正プログラムで自発的に増殖するものでした。APPANET(アーパネット)に6-8万のホストの10%程度に影響を及ぼしました。DARPAによるモリスワーク対策会議にて、コンピュータインシデントの分析や対処のハンドリングをする正式な手段がなかったことが問題であるとされ、政府機関や組織にてCSIRTの構築をされていくことになりました。

日本におけるCSIRTの代表的な組織は、JPCERT/CCです。
JPCERT/CCは、Japan Computer Emergency Response Team Cordination
Center(ジャパンコンピュータエマージェンシーレスポンスチームコーディネーションセンター)のことで、コンピュータセキュリティに関する情報の収集やインシデント対応の支援、コンピュータセキュリティに関連する情報の発信などを行う中間法人です。

株式会社カカクコムのKKCSIRT(Kakaku.com Security Incident Response Team)と楽天株式会社のRakuten-CERT(Rakuten Computer Emergency Response Team)が正式に日本シーサート協議会に正式加盟をしたそうです。

http://www.nca.gr.jp/member/kkcsirt.html
http://www.nca.gr.jp/member/rakuten-cert.html

日本シーサート協議会の会員には、そのほかに

• HIRT 日立製作所
• IIJ-SECT
• JSOC ラック
• NTT-CERT 日本電信電話
• SBB-SIRT ソフトバンクBB が参加しています。

CSIRTに関連してFirstにもついでにふれておきます。
CSIRTの国際的な連合体として、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)があります。Firstには、日本からは11のチームが加盟しています。Firstには、日立やSBB、NTTなど日本シーサート協議会に加盟しているチームの他に、Yahoo! JapanのYIRD(Yahoo Incident Response Divison)も昨年から参加しています。

http://www.first.org/members/teams/yird/

---