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このドキュメントの内容は、以下の通りです。

はじめに


Windows の GUI (グラフィックユーザーインタフェース)も便利ですが、Windows や Linux のような CUI (キャラクターユーザーインタフェース)も便利です。

ファイルによりますが、ファイルは、圧縮することで、サイズを小さくすることが可能です。もともと、圧縮がかかっている jpeg や png などの画像ファイルは、さらに圧縮する効果は非常に薄いと思います。

ファイルサイズが小さくなる以外のメリットとして、複数のファイルを1つにまとめるという効果もあります。たくさんのファイルを1つにまとめることで、インターネットなどで配布するときに、ダウンロードする側が簡単になります。

ファイルを圧縮したり、解凍したりするには、圧縮・解凍のソフトウェア、いわゆるアーカイバーを使用します。

データを扱っていると、たとえば、以下のような需要があると思います。
  • 定期的に、データのバックアップをしたい
  • 定期的に、データを圧縮して、どこかに転送したい
上記の要件の場合、GUIで手動でやるというよりは、CUIでバッチプログラムやシェルスクリプトと呼ばれるプログラムで、自動化してやりたくなるのではないでしょうか。
Unix であれば、 zip コマンドを利用すると思いますが、Windowsではどのようにやったらよいでしょうか?
Microsoft Windowsでよく利用しているアーカイバ Lhaplus(ラプラス) は コマンドラインでも使うことができます。

ここでは、 Lhaplus(ラプラス) をコマンドラインで使う方法をご紹介します。

Lhaplusをインストールする


Lhaplus は、メモ帳や電卓のようなWindowsの標準のアプリケーションではありませんので、別途、インストールが必要です。
下記のサイトからダウンロードできます。
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/lhaplus/

コマンドラインオプション


Lhaplus には、下記のいろいろなコマンドラインオプションがあります。

オプション 説明
/c:拡張子 拡張子で指定した形式で圧縮する
/o:ディレクトリ 圧縮・解凍の出力先を指定する
/od デスクトップに解凍
/oc 出力先を指定して解凍
/p:パスワード /c:zip のときにパスワード付zipにする
/p パスワードを入力するダイアログを表示する
/x 自己解凍形式、圧縮時に利用
/n 出力するファイル名を指定する

Lhaplusの実行ファイルのあるところを確認する


Lhaplusの実行ファイルである Lhaplus.exe がどこのディレクトリにあるか確認します。コマンドは、パスが通ってない場合、フルパスで指定する必要があります。
デフォルトの設定でインストールしているなら、以下の場所にあると思います。ファイルの検索で Lhaplus.exe で検索したら、簡単に見つかるでしょう。

"C:\Program Files (x86)\Lhaplus\Lhaplus.exe"


以降の例では、フルパスは省略して表記していますので、ご注意ください。
フルパスを指定せず、 Lhaplus.exe のある場所にパスが通ってない場合は、コマンドが見つからない、というエラーになります。

コマンドプロンプトを起動する


Windows + r のショートカットを利用して、「ファイル名を指定して実行」のウィンドウを呼び出し、 cmd.exeと入力して、 コマンドプロンプトを起動します。

Windows 10 のWindowsマークのアイコンの横の検索ボックスで、 cmd.exeもしくは コマンドプロンプトで検索をすると、コマンドプロンプトのアプリが表示されますので、表示されたコマンドプロンプトをマウスでクリックしても、コマンドプロンプトを起動できます。

ファイルをzipで圧縮する


1つのファイルを圧縮する方法について紹介します。

ここでは、圧縮するファイルを hoge.txt とします。

lhaplus.exe /c:zip /o:. hoge.txt

パスワード付きでzipで圧縮する

データを暗号化して、圧縮ファイルの中身を守りたい場合には、パスワードを指定します。
PassWord は、任意のパスワードです。例のように、簡単すぎる PassWord みたいなパスワードは使わないようにしましょう。
lhaplus.exe /c:zip /p:PassWord /o:. hoge.txt

ディレクトリをzipで圧縮する


ここでは、ディレクトリを ZIP 形式で圧縮する方法を説明します。
圧縮の対象のディレクトリ名を hoge_dir とします。
圧縮してできるZIPファイルはカレントディレクトリに作成します。

lhaplus.exe /c:zip /o:.\ .\hoge_dir

複数のディレクトリを指定して圧縮する方法


圧縮対象をリストにして、指定して圧縮する方法もあります。
圧縮する対象のリストを c:\list.txt とします。
c:\backup\ に ZIP ファイルを作成します。

c:\list.txt の内容は、以下のパスだったとします。
c:\foo
c:\bar
d:\data

lhaplus.exe /c:zip /o:c:\backup\ /l:c:\list.txt

zipファイルを展開する

カレントディレクトリに hoge.zip を展開します。

lhaplus.exe /o:.\ .\hoge.zip


バッチファイルでzipファイルを作成する


バックアップなどの処理を自動化して行うには、バッチファイルを作成して、スケジューラで実行するといった方法があります。

ここでは、c:\home\data のディレクトリを c:\backup にバックアップをとる例です。

以下のプログラムは lhaplus.bat とします。

@echo off
set lhaplus="C:\Program Files (x86)\Lhaplus\Lhaplus.exe"

%lhaplus% /o:c:\backup\ /c:zip c:\home\data

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