FreeBSD powerdとcpufreqを使い、CPUの消費電力や発熱を減らす方法

AMDのCPUならPowerNow!、IntelならSpeedStepなどのCPUのクロック周波数を負荷に応じ変更し、消費電力や発熱を減らす機能があります。
FreeBSDでもCPUのクロック・電源管理機能を利用することが可能です。
今回は、 AMDのCPU Dual-core Opteron 2214HE 2.2GHz L2 1MBで試してみます。

GENERIC kernelなら cpufreq が組み込まれています。もし、カスタムカーネルを利用している場合には、
カーネルモジュール cpufreq をビルドし、読み込みます。詳しくは、
[2008-10-20-1] FreeBSD カーネルモジュール cpufreq をビルドする方法
を参照してください。

kldload cpufreq

Dual core AMD Opteron 2214 HEが乗ってるサーバのdmesgを見ると、PowerNowが認識されています。

cpu0: <ACPI CPU> on acpi0
powernow0: <PowerNow! K8> on cpu0
cpu1: <ACPI CPU> on acpi0
powernow1: <PowerNow! K8> on cpu1

現在の周波数を見てみます。

sysctl dev.cpu | grep freq
dev.cpu.0.freq: 2189
dev.cpu.0.freq_levels: 2189/100000 1990/83781 1791/69250 995/35200

/etc/rc.conf に下記の設定を加えます。

powerd_enable="YES"

powerd を起動します。

sudo /etc/rc.d/powerd start

これで、powerd が動作します。

CPUのクロックが下がっています。

sysctl dev.cpu | grep freq
dev.cpu.0.freq: 995
dev.cpu.0.freq_levels: 2189/100000 1990/83781 1791/69250 995/35200

k8tempでCPU温度を調べました。

powerd 実行前

CPU 0 Core 0 Sensor 0: 43c
CPU 0 Core 1 Sensor 0: 38c

powerd 起動後

CPU 0 Core 0 Sensor 0: 31c
CPU 0 Core 1 Sensor 0: 30c

k8tempについては
[2008-09-11-1] FreeBSD AMD CPUのコア温度を調べる k8temp
を参照してください。

これで CPU の発熱を減らし、消費電力を減らすことができ、みんなハッピーです。

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