FreeBSD virtio-modを導入する

このドキュメントの内容は、以下の通りです。

• はじめに
• インストール
• 設定
• FreeBSD の shutdown
• KVM の設定の変更 NIC
• KVM の設定の変更 IDE DISK
• 仮想マシンの起動
• 参考サイト
• あわせて読む

はじめに

KVM(Kernel-based Virtual Machine)は、Linux カーネル仮想化基盤です。
KVM を使って、仮想マシンを動かすことができます。

パフォーマンス改善のために、CentOS の KVM で動かしている FreeBSD に virtio を導入してみました。

以下の手順が必要になります。

• virtio kernel module のインストール
• FreeBSD の設定
• Linux の設定

インストール

FreeBSD にVirtIO の Kernel モジュールをインストールします。

cd /usr/ports/emulators/virtio-kmod/
sudo make install clean

portinstallコマンドでインストールする場合

sudo portinstall /usr/ports/emulators/virtio-kmod/

portmasterコマンドでインストールする場合

sudo portmaster /usr/ports/emulators/virtio-kmod/

設定

FreeBSD のローダの設定をします。FreeBSD 起動時に virtio のモジュールをロードさせます。

/boot/loader.conf

virtio_load="YES"
virtio_pci_load="YES"
virtio_blk_load="YES"
if_vtnet_load="YES"
virtio_balloon_load="YES"

/etc/fstab と /etc/rc.conf の書き換えを行います。

sed -i.bak -Ee 's|/dev/ada?|/dev/vtbd|' /etc/fstab
sed -i.bak -e 's|em0|vtnet0|' /etc/rc.conf

fstab 変更前

# Device	Mountpoint	FStype	Options	Dump	Pass#
/dev/ada0p2	/		ufs	rw	1	1
/dev/ada0p3	none		swap	sw	0	0

fstab 変更後

# Device	Mountpoint	FStype	Options	Dump	Pass#
/dev/vtbd0p2	/		ufs	rw	1	1
/dev/vtbd0p3	none		swap	sw	0	0

rc.conf 変更前

hostname="vm3.kvm"
keymap="hy.armscii-8.kbd"
ifconfig_em0="DHCP"
sshd_enable="YES"
ntpd_enable="YES"
powerd_enable="YES"
# Set dumpdev to "AUTO" to enable crash dumps, "NO" to disable
dumpdev="AUTO"

rc.conf 変更後

hostname="vm3.kvm"
keymap="hy.armscii-8.kbd"
ifconfig_vtnet0="DHCP"
sshd_enable="YES"
ntpd_enable="YES"
powerd_enable="YES"
# Set dumpdev to "AUTO" to enable crash dumps, "NO" to disable
dumpdev="AUTO"

FreeBSD の shutdown

一度、 FreeBSD を停止します。

sudo shutdown -p now

KVM 側の設定が必要なため、停止します。
だから、再起動しないで下さい。

KVM の設定の変更 NIC

FreeBSD の仮想マシンの設定を行います。
仮想マシンマネージャを起動します。

virt-maganger

FreeBSD の仮想マシンの詳細設定画面を開きます。
NIC の設定で、
仮想ネットワークインターフェースがあります。
デバイスモデルを virtio に変更します。

KVM の設定の変更 IDE DISK

IDE Disk 1 を選択し、仮想ディスクの設定を変更します。

Advanced options を開きます。
Disk bus を IDE から Virtio へ変更します。

仮想マシンの起動

仮想マシンマネージャで NIC と Disk の設定を Virtio に
変更できたら起動します。

変更しないで起動すると ファイルシステムがマウントできないですし、
手動で、em0 の設定をすれば、話はべつですが、
vtnet0 が存在しないので、ネットワークにつながりません。

参考サイト

• http://people.FreeBSD.org/~kuriyama/virtio/

あわせて読む

• [2012-04-08-1] KVM の FreeBSD の virtio でのネットワークパフォーマンス
• [2012-04-05-1] FreeBSD netperf をインストールする
• [2012-04-06-1] CentOS netperf をインストールする
• [2012-04-07-1] netperf でベンチマーク

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